検索窓
今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:63,679 hit

求愛.6 ページ41

すると、目の前に広がったのは驚くAの顔と、
ぴょこんっと生えた猫耳。

その肌が露出され、隠す布が極端に少なく
谷間やへそが丸見えまで、怒りと羞恥で
頭に血が上った。

A「ぁっ…賁くんっ…なんで、ここに」


王賁の顔がみるみる恐ろしい物は変わっていく姿を見て、怯えるようにAは眉を八の字にして、胸元を隠した。ちょこんっと尻尾も揺れるのが、か弱い動物を追い詰めているようで、ダメだと分かっていても喉が上下に揺れる。


言葉より先に手が出るとは、まさにこの事だった。


王賁 「…なんて格好をしているんだ。A」

彼女の腕を掴んでじっくり見つめる。



王賁 「…(み、み、みみみ耳がッッッッ!


可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!!)」


内心恐ろしい程、Aに心酔してるというのに、
瞳孔が開いた状態で息を荒くしてる王賁を見て、

とてつもなく怒ってると勘違いしたAは涙目だ。


A「ご、ごめんなさい…。姫としての立場を忘れて、こんな格好を。…少しでも賁くんに可愛いって思ってもらいたくて…!」


王一総本家の彼からしたら、こんな下賤な格好は許されないだろう。なんて浅はかだったのかと、自分を責める彼女と裏腹に、


殺人級の可愛さ&殺人級の台詞を吐かれたら、

王賁はここがどこだろうと、もう我慢できなかった。


接吻しようと距離を縮めると、
さすがに店主や蒙恬もいるし…とビックリして王賁の着物を掴む。顔を背けた事をいい事に、その耳元で熱い吐息を吐かれた。


王賁 「…A、いいか?」

その台詞はいつも、王賁が彼女と睦む前に決まって言う言葉だ。


まじまじと彼の顔を見ると、額に汗が流れて紅潮した頬からは、今にも我慢できないと言ったように目がギラついていた。


キュンっ…と動く胸を抑える。
いつもならここで流されているが、
さすがに蒙恬達の前でイチャイチャなんて出来ない。
勇気を出して、断った。


A「……だ、だめ!」


Aに初めて断れたことに、驚きとショックを隠せない王賁。それでも諦めず、彼女の髪に口付ける。


王賁 「なぜだ。
以前はもっと欲しいと言っていたであろう…」



A「わぁーーー!(涙目)
そう言うことは、人前で言わないでよ!馬鹿っ!」

そう言って、王賁を突き飛ばして
自分の着物を羽織って走りながら逃げた。

求愛.7→←求愛.5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:キングダム , 夢小説 , 王賁
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。