求愛.5 ページ40
蒙恬 「Aさぁ…
最近すごい色っぽいんだよね…」
頬を赤く染めて、困り顔で話す彼なんて珍しい。
蒙恬 「王賁とうまく行ってる?」
その問いかけられた微笑みに、
今度はこっちが恥ずかしくてボンっと
音を立てて真っ赤になった。
A「……お陰様でっ///」
恥ずかしくて蒙恬の方に向けず、
自分の髪をクルクルと指で回す。
その反応で全て理解した蒙恬は、
寂しいやら嬉しいやら
複雑な気持ちでいっぱいだか、
今回は二人を応援するためはここに連れてきた。
蒙恬 「好きな着物選んで、試しに着てみて!」
A「……恬?」
蒙恬 「今度、祭りがあるでしょ。
俺が王賁が好きなような柄のやつ見繕ってあげる!」
A「えっ!本当!?いいの?」
蒙恬 「ふふっ…いいよ。
ここは俺もよく贔屓にしてるから、時間も気にせず
好きな物を試してご覧。」
A「恬っ!!ありがとう!
賁に可愛いって思ってもらえるように、私頑張る!」
蒙恬 「ははっ…じゃあ、俺ここにいるから」
そう言って張り切る
彼女の背中を寂しく見つめる。
王賁なら、なにを着ても彼女になら
可愛いって思うだろうな。
それは、蒙恬もまた同じ穴の狢だから分かるのだ。
蒙恬 「…(お兄ちゃんでいるってのも大変だな)」
まあ、色んな姿を真っ先に見れるのは自分だと、
役得な部分は渡さない蒙恬だった。
⭐⭐
王賁 「……ここか」
額に汗をかいて馬から降りる。使用人からAの場所をなんとか聞きつけてついたのは、蒙恬がよく贔屓にしている呉服屋だった。
息を整えて、素知らぬフリして店に入る王賁。
奥できゃっきゃっと楽しそうに話す
蒙恬とAの声が聞こえたので、足を進めた。
A「見てみて恬っー!
この服可愛いっー!!」
蒙恬 「ちょっ!流石に露出しすぎじゃない?!」
A「すごいよー!
今どきこんな服もあるんだ!」
店主 「おお!それは呂不韋様が
虎を討ち取った記念に作らせた猫耳・猫尻尾付き
アニマル柄のお召し物でございます!」
蒙恬 「お、お召し物って、
胸とかおしりしか隠せてなくない?!」
A「…にゃん♡」面白がる
蒙恬・店主 「「ぐおおおおっー!///」」鼻血
何やら怪しいやり取りに、
愛しい人が辱めを受けているとしたら耐えきれず、
包み隠された場所を思いっきり王賁は開けた。
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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時