永久不変.7 ページ21
すると…ぱふんっと情けない音を立てて蒙恬がAの胸に顔を埋める。
さっきまで強く握っていた力が、あっという間になくなった。
蒙恬 「……ごめんなさい。…Aを傷つけた。」
叱られた子どものように、力のなくなった彼の長い髪を優しく撫でる。
蒙恬 「Aが王賁といる姿を見たら…目の前が真っ暗になって、何も考えられなくて…。お前を無理やり自分のモノにしようした…。
腕、痛かっただろ…。
こんな赤くなるまで…。ごめん…A。」
顔を上げた蒙恬は泣きそうな、悲しそうな顔だったが、Aはいつもの蒙恬にやっと会えて嬉しかった。
A「大丈夫だよ…。」
手をさする蒙恬に、天使のように微笑む。
すると、今度はクルッとAが蒙恬を上に乗っかってキスを落とす。
蒙恬 「…ッ！…ん、…Aっ」
A「…はぁ、…てん、好きっ、だよ」
蒙恬 「…ッ！！！」
A「…、好きっ。世界で一番っ、恬が好きっ」
絡み合う舌がお互いを求め合ってうまくいかない。
それでも、可愛い彼女が必死で、自分への愛を伝えようとしてくれていると分かった。
蒙恬 「………そんな可愛いことされたら、
我慢できない。」
蒙恬の舌が咥内の隅から隅までを這いまわる。
歯裏をなぞられ、ゾクリと鳥肌が立つ。
思わず離れようとしたAを許さないとばかりに、その手が後頭部にまわる。
逃げ場を失って、とろけるようなキスを受け入れるしかなくなったAの口はだらしなく開いていた。
お互い荒い息を繰り返す中、Aもポツリ、ポツリと本音をこぼした。
A「…わたしも、恬が違う女の人に…優しくしてる所を見ると、好きになったらどうしようって……胸が苦しいの…。」
蒙恬 「…ッ！／／
ほんと……Aには敵わないな。」
その小さな体を丸ごと抱きしめる。
蒙恬 「…お互いに嫉妬してたみたい」
A「嫉妬？？」
蒙恬 「俺も、王賁に嫉妬した…。
Aが王賁のこと、好きになったらどうしようって…。そんなの嫌だって」
A「私には、恬だけだよ…？」
蒙恬 「…ッんとに…。
Aが可愛すぎて、俺どうにかなりそう。」
A「ふふっ…。」
蒙恬 「あ…こらっ。笑ったな。
悪い子にお仕置きだッ」
A「…恬やめてっ！く、くすぐったい！」
こうやって笑いあうのが、二人の仲直りの決まりみたいものだった。
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永久不変：いつまでも果てしなく続いて変わらないこと
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sora(プロフ) - 蒙恬ルートのことでお尋ねしたく、【蒙恬ルート：嫉妬の在り処】はどちらで読めますでしょうか？ (2021年2月21日 6時) (
レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 蒙恬が好きで読みました！王騎の娘というところが最高でした！蒙恬の話がもっと読みたいです！楽しみにしてます！ (2021年2月16日 2時) (レス) id: cf24751ccb (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» ありがとうございます！さぁやさんの小説も好きで読んでたので嬉しいです！私も更新楽しみにしてます！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！ お体に気をつけて、どうか頑張ってください。応援しています！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年8月10日 12時
