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、
「ここで大丈夫です」
「そうか」
家の近くまで送ってもらって頭を下げる。
なんだかんだ話し込んでしまった…
「ありがとうございました！」
「おう、また明日な」
また明日。明日も一緒に帰るんだろうか。
……まぁ、楽しかったけど。
ちょっと考え込む私の頭をワシャワシャと撫でくり回す岩泉さん。
あの、髪が逆立つ。
「何ですか！」
「おめーが名残惜しそうにするからだろ！」
「それは認めます！」
私、今どえらい髪型してるだろうな
岩泉さんの髪を乱した大きな手が離れた。
「また明日、会えるだろうが」
最後の最後、岩泉さんは私の頭を軽く小突いて来た道を引き返した。
踵を返すその背を見つめて。
、
岩泉さんは良い人だなぁ。
なんて、思ったり。
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2017年7月17日 15時
