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「私は一先輩と別れた方がいいんでしょうか」



「…Aちゃんはどうなの?」



「別れたく、ないです」














ぎゅっと拳を握る。













別れたいわけがない。



付き合えるならこのまま付き合っていたい。















「スッキリしたいなら岩ちゃんに全部言いなよ。俺がしたこと、Aちゃんがしたこと」



















''ぜーんぶ洗いざらい言えば?''







私の中で、プツンと糸が切れる音がした。























「ッ真面目に考えてくださいよ!」



「考えてるじゃん。だから、全部言えば?岩ちゃん優しいから大丈夫だよ」























そうじゃなくって。







ああもう、ふざけんな。





















「だから及川先輩に頼まれて付き合ってるって一先輩に言えるわけないじゃないですか!!」





















今日一番の叫び声が決まり、息も上がって肩で息をする。









そんな私に情け容赦なかかる低い怒声。
















思うに、神様なんてきっといない。














.









「………………そういう事かよ」

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作者名:ただのルート | 作成日時:2017年7月17日 15時

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