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付き合って5日経過。
及川先輩に報告は当たり前だし、岩泉さんとは少しだけ仲良くなれて下の名前で呼び始めた。
私も大分ふざけられるようになって。
「一先輩、部活忙しそうですよね」
「あぁ、そうだな」
「忙しくてデートなんて出来ませんね」
「したいのかよ」
私は曖昧に笑う。
本当に一先輩が好きならそう答えるかもしれないけど。
「でも私は一先輩をギャラリーから見るのに忙しいのでデートは無理ですよ」
「何だよそれ、暇してんのと同じじゃねえか」
違います、及川先輩ファンとの戦いがあるのです。言いませんけどね。
なんか言われそうだし。
「ところで一先輩」
「何だよ、手短にな。」
「私そこまでお喋りじゃないです。で、手が空いてるので寂しいです」
「おめーは回りくどいんだよ」
そう言うや否や私の手に絡まる大きな手。
思わず一先輩を凝視。
「…おい、あんまこっち見んな。手が空いてて寂しいんだったらこれでいいだろうが」
「っ、そうですけど!いや、そうですね!」
「落ち着け。」
あははは、と緊張と恥ずかしさを笑い飛ばす。
付き合って5日経過。
ちょっと、恋人っぽくなったり。
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作者名:ただのルート | 作成日時:2017年7月17日 15時