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、
私は顔を手で覆い隠す。
「お、おい!どうした?やっぱり嫌か?」
私は首を左右に振る。
嬉しいです、泣いてはいません。
ただ苦しいです。
「……お揃い、嬉しいなって……」
それだけなら良かったんだけど、それ以外のこともあるから困る。
一先輩は安堵の溜息を吐いた。
「…んだよ、紛らわしいな」
「すみません。と、ありがとうございます!」
「急に元気になんなよ、うるせぇわ」
そう言う割には嬉しそうなことで。
一先輩は私の頭をわしわし撫でる。
「ったく、心配させんなよ」
「すみませんってば!」
「もう少し撫でさせろ」
「えっ、あ、どうぞ」
私は一体いつまでこうして笑っていられるのか。
…………………多分、あと少し。
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作者名:ただのルート | 作成日時:2017年7月17日 15時