検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:562,885 hit

22 ページ22








私はここに来てハッとする。




しまった、キスしてない。














「一先輩!」




「何だよ」





「キ……き、」












キスしましょう!って言ったら私とんでもなく男に飢えてると思われそう。




いや、そもそもキスという単語が口から出てこない。どういうこった。










取り敢えず身を乗り出して唇を尖らせる。















「あの……キ、き…………」



「き?」













一先輩。体勢みて。



キスのおねだりですよ。







「き、」











…………あぁもう言えるか!



椎倉A、試合放棄します。



















「その黄色いバレーボールのストラップ素敵ですね!!」




「……これか?」












一先輩の鞄についているストラップを見て大声出す。よし、救われた。


















「私も是非欲しいですね、バレーボールがもちーふのストラップ」




「でも女子で付けてる奴なんていねぇぞ」




「女子全員がキラキラしてるやつ好きだと思わないでください」














いいなぁ、と繰り返す私に一先輩からの指令が下る。


















「…………顔、上げろ」



「? は──」



















──い。と返事をする前に私の唇は塞がられた。

23→←21



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (288 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
619人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , 岩泉一
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ただのルート | 作成日時:2017年7月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。