モブだって可愛いだろうが **

92.モブだって祝・モテ期ってやつ ページ8

、








ー木葉side












梟谷バレー部は全国の常連だからか、それなりに有名だ。






で、梟谷で連想されるのが強豪であること。＋梟谷マネちゃんズはレベルが高い。

















そんな図式を壊した挙句他校にモブマネなんて異名すら持つうちの超絶モブマネージャーにも、春が来たらしい。
























「ふぁぁ……ねっみ、」



「あーっ腹減ったー！」



「木兎うっせぇな……」

















朝早く、白福たちが朝食の用意をする中 席に着いて半寝ぼけな部員は俺だけじゃない。





腹減った。けど眠い。こういう時木兎のタフさが羨ましいわ。


















「…んで、どう思うよ昨日の！」















木兎の言葉でパチッと目を開ける。



…まぁ、突っ伏したままだけど。

















「我が梟谷マネちゃんズ唯一のモブ、Aに熱愛か！」



「あいつアイドルか。」

















春とは無縁そうなあいつが、という意味では割と部員内で気になる話題だ。








「赤葦はどう思う？」って聞こうと思ったけど、なんか青城の1年と火花散らしてるし、





オマケに赤葦の周りが吹雪いていたから即座にやめた。


















「でも相手は及川だろー？遊びじゃねえの…」



「バカヤロウ！遊びだったら他にいんだろ及川なら！」



「木兎それ暴言な」

















眠たげに俺たちで青城側にいるAと、それに話しかけてる及川をじーーーっと見る。





















「「「……………いや顔面偏差値どうした」」」


















俺、木兎、小見の声が揃う。




視線を入れれば猿杙と尾長も。
















「やっぱ見間違いじゃねぇの」


「でもタオル越しにキスしてたろ！」


「してたけど……」


「しかも自然にAに抱きついてんじゃん」

















……及川は俺と一緒に、あいつの本性知ったっつーのによくあんな事できんな。




俺は恐ろしくてできねぇわ。

















「(抹殺されそうだ)」













雀田たちと比べて1番安パイな筈だったあいつ。






下手したら梟谷マネージャーは白福と雀田だけと思われるくらいにはモブで。









「……俺、青城側の配膳手伝ってきます」


「え、あかーし？」








そんなモブマネに、モテ期が到来したらしい

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