モブだって可愛いだろうが **

31.モブだってフラグに気づけない ページ31

、












騒がしい休日を経て、













「うおお…でけーな！」

















そして来る、練習試合。今回は向こうから来てもらったけど第一印象は木兎さんと同じ。













……全員、でかくないか。






















「「しあース！」」






















ザッッ!!と全員が頭を下げて次に顔を上げたら殆どが梟谷マネちゃんズに見惚れる。












…まぁ私はただのドリンク運びに徹するから関係ないけど。
























「今回も相変わらずモブマネ発揮してるな」




「その名に恥じないモブさだな」




「嬉しくないですけどどうも。」





















小見さんと木葉さんにちょっかいを出されつつ、チラッと青城側を見れば白福さんたちに釘付け。












多分彼らの中で梟谷マネはハイレベルの図式が成立した。



















「あ、Aちゃん！ドリンク持ってきてーっ」






「「え''っ！？」」



















そしてその図式をババーンと壊すのがモブである私だ。











梟谷マネージャー＝ハイレベル。

















それは残念ながら間違いで、だからこそ私は''梟谷の唯一無二のモブマネ''とか呼ばれてる。



















「ドリンク持ってきました。」




「あのね、今監督から指示があったんだけど〜」




「青城側マネがいないんだって」

















くるっと後ろを向けば、未だ私への衝撃に呆気を取られてる青城部員達が見えた。







……1年の頃もこんな反応だったな。懐かしい。













今はモブマネとして少し知られてるからそうでもないけど。


















「それでこっちは3人いるから…」




「私行きますね、青城。」













モブが行けば逆ハーフラグがへし折れる。それがモブの特性である。

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