24-2 ページ7
『迷子にならないようにね?』
em「ならないよ!」
『名前を聞かれても､絶対に言ったら駄目だからね?』
em「うん!」
tn「……何や､お母さんみたいやな」
sya「俺も思った……」
Aの行動を見て感想を延べると､トントン達は買い物へと出掛けた｡
─
ガヤガヤと人が賑わう商店街｡
はぐれないようにトントンはエーミールと手を繋いでいた｡
tn「人が多いな……」
sya「はぐれんなよ､エーミール」
em「うん」
トントン達はまず雑貨屋へと向かった｡
「いらっしゃい!」
店員の声掛けを聞いて､シャオロンは中へと入れた｡
sya「あー､不便やなー……」
em「?」
不便と呟いたシャオロンにエーミールは首を傾げていた｡
すると彼はしゃがんでヒソヒソと説明をした｡
sya「俺､吸血鬼やろ?吸血鬼は家の者が招かんと入れないんや」
em「へぇ〜､だからAさんから貰った招待状を持っとるんだね」
sya「そう､だから凄ぇ不便なんよ……」
そう言ってシャオロンは曲げた膝を伸ばしてピンバッジを探した｡
沢山のピンバッジの中から探していると､1個のピンバッジを見つけた｡
ピンク色の豚の顔のピンバッジ｡
sya「おっ!これがええな」
tn「可愛え……」
em「トントンさん､豚が好きなん?」
tn「おう､好きやで｡エミさんは蝶やったな?」
em「うん､最初の友達が蝶やったから……」
tn「……そっか」
トントンはエーミールの頭を撫でてあげた｡
tn「今は俺達が友達やろ?」
em「!……はい!」
sya「よっしゃ!買ってきたで!」
小さな紙袋を持ったシャオロンが戻ってきた｡
tn「じゃあ､帰……」
「エーミール?」
家路につこうとした時､エーミールを呼ぶ女性の声が聞こえた｡
em「っ……お､母さん?」
エーミールが見ている先を見ると､彼と同じ茶髪の女性が立っていた｡
だが､彼女はとても派手な格好をしていた｡
em「っ……」
エーミールは目を逸らす為にトントンの後ろに隠れた｡
「まぁ､疫病神が外へ
tn「はぁ?」
「あら?知らないの?この子の目､普通とは違うでしょ?この子を産んでからアタシは不幸になった､だから疫病神なのよ」
em「っ……」
「だから貴方も早めにその子を手放した方がいいわ」
母親はエーミールを見下してトントン達から引き離そうとしていた｡
tn「何､勝手に言うとんねん……?」
ドスの利いた声で彼は呟いた｡
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2089人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» 分かりました｡了承致しましたので､コメントを消して構いません｡ (2021年1月26日 13時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» わざわざありがとうございます｡ (2021年1月26日 13時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。大好きなお話なので失礼ながらTwitterをフォローさせて頂きました。((コメントでお知らせするような事じゃないのにコメント枠を使ってすみません…。 (2021年1月26日 12時) (レス) id: a849c9dada (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - (名前)ユリさん» ありがとうございます｡遅い更新ですが､応援宜しくお願い致します｡ (2021年1月16日 6時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ユリ(プロフ) - とても面白くて、見入ってしまいました！続きの更新待ってます！ (2021年1月16日 0時) (レス) id: e736ebf83c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2019年5月26日 12時
