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そう訪ねると､彼は使われなくなった古い寮に彼女を泊めた時を思い返してみた｡
ｸﾛｳﾘｰ｢いいえ､別れた際はそのまま見送って頂きましたし､表情は……今思えば可笑しかったですね｣
『どのように……?』
ｸﾛｳﾘｰ｢実は提供した寮は正直､人が住めるような場所ではないのです｡掃除をしたとしても寝泊まりが出来るか怪しい程です｡普通なら嫌な顔をする筈ですが､彼女は……何故か目をキラキラさせていましたね｣
『えっ?住めるかどうか分からない寮を見て目をキラキラさせていた……?』
ｸﾛｳﾘｰ｢一瞬､廃墟マニアかと思いましたが……そんな余裕､ある訳がありませんね……｣
『ますます怪しいですね……』
彼女達は目の前の存在より､また別の異世界から来た少女が怪しく思えた｡
ｸﾛｳﾘｰ｢Aさん､不躾なお願いですが少しその少女に会って頂けませんか?｣
『……私が､ですか?』
ｸﾛｳﾘｰ｢はい､同じ女性である貴女なら何か気付く事があるかもしれませんので……｣
『…………本当に其方の世界へ行っても宜しいのですか?』
ｸﾛｳﾘｰ｢何か問題でも?｣
『いえ､あの……その少女も勿論怪しいですが､自分もそれに匹敵するのでは?』
Aは思わず心配し､クロウリーに尋ねてしまった｡
ｸﾛｳﾘｰ｢確かに貴女も怪しい部類に入りますが､会話をして分かりますよ｡新入生の話を聞いて業火の中へ飛び込み､素性の知らない少女を思い､そして今は私の心配をしている……｡貴女は他人の事を考える優しい女性です｣
『っ……』
面と向かって褒められた為､恥ずかしくなり目を反らしてしまった｡
ｸﾛｳﾘｰ｢ではAさん､あの少女に夕食を持っていく体で話をしてみて下さい｣
『分かりました｡準備をしますので､少々お待ち下さい』
席を立って準備に取り掛かろうとすると､彼も席を立った｡
ｸﾛｳﾘｰ｢着いて行っても宜しいでしょうか?｣
『構いませんよ｡向かうのは道具が仕舞われた部屋ですので……』
そう言ってクロウリーと共に収納部屋へと向かった｡
後から着いて来る彼を気にしつつ､収納部屋まで案内すると､目的の扉に辿り着いた｡
鍵を刺して扉を開けると､Aはクロウリーの方へ振り返った｡
『すみませんが､此処には大事な物が沢山ありますので､覗かないで下さい』
ｸﾛｳﾘｰ｢大事な物……?｣
『主に道具に必要な資材とか､畑で採れた野菜とか､入手困難な物もありますね……』
ｸﾛｳﾘｰ｢分かりました｡では扉近くで待機してましょう｣
.
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月7日 0時) (
レス) @page40 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - runvaさん» ありがとうございます｡自分のペースでこの作品を進めていきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年12月31日 14時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
runva - 初めまして。マインクラフターの皆さんが出ている作品で長めのものは少ないためありがたいです！ 四つ葉さんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2021年12月31日 14時) (レス) id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます｡ゆっくりですが､頑張って更新していきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年9月30日 18時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 初めまして。面白いです。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年9月30日 18時) (レス) @page9 id: 4b6a02972f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2021年9月25日 16時
