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言う通りに悪魔は自分のイメージする天蓋ベッドを思い浮かべる為に目を閉じた｡
黒の大きなベッドに黒のシーツと掛け布団と枕､カーテンも黒のレースで悪魔の彫刻が飾られた天蓋ベッド｡
『……出来ましたよ』
Aの声が聞こえ､目を開けた｡
gr「!」
其処にはイメージ通りの天蓋ベッドが置かれていた｡
『悪魔さんの天蓋ベッド､格好いいね』
ni「おぉ〜､真っ黒やな〜」
『他に変えたい所は?』
gr「……シャンデリア」
『おぉ……悪魔さんってもしかして､かなり上の階級?』
gr「…………」
『そっか｡シャンデリア､ね?またイメージして?』
悪魔は気に入らない所を全てイメージした｡
机と椅子のデザイン､壁紙の色､家具の配置､先程までなかった暖炉や赤い絨毯などをイメージ通りに直した｡
悪魔の部屋は黒と赤の部屋になった｡
ni「高級感あるな〜」
gr「……」
『ふぅ……』
部屋全体を直す事により､彼女から溜息が零れた｡
gr「!」
悪魔は暖炉の近くにイメージした黒のソファーにAを座らせ､暖炉に魔力である蒼い炎を灯した｡
『?』
gr「……疲れた､か?」
『!……少しね｡ありがとう､悪魔さん｡優しいのね』
gr「!!」
??((お前､優しいんやな……))
彼女の一言が誰かと重なった｡
『……悪魔さん?』
悪魔の様子が可笑しい事に気付いた｡
gr「…………まない」
『?』
gr「すまない……すまん……」
それは謝罪だった｡
『……兄さん､ぺ神に連絡して睡眠剤か安定剤を持ってくるように言って』
ni「分かった……」
兄さんは耳に飾った濃い紫の宝石が嵌まったイヤリングに触れて話した｡
ni「ぺ神､睡眠剤と安定剤を持ってきて｡悪魔くんが……」
兄さんが連絡している間にAは悪魔と話した｡
『悪魔さん……』
gr「すまない､何も……何も出来なかった……」
『!』
暖炉に灯した蒼い炎が暴走するように激しく燃え上がり､その炎は悪魔を包む｡
『兄さん､危ないから部屋の外に……』
ni「Aちゃんは!?」
『彼を止める』
ni「……無理しないで下さいよ」
彼は部屋から出てしんぺい神を待つ事にした｡
それを確認して彼女は杖で蒼い炎を弾いて悪魔に近付く｡
蒼い炎が彼女自身も包まれている事も気にせずに悪魔と視線を無理矢理ではあるが合わせた｡
『悪魔さん!!』
gr「!?」
視線を合わせると悪魔の赤い瞳が濡れていた｡
『……何があったの?話､聞いてあげるよ?』
gr「…………誰も……悪魔の､話なんて」
『聞いてあげるよ｡私も､皆も……』
.
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四つ葉クローバー(プロフ) - Rainﾚｲﾝさん» 初の作品でしたからこんなものだと思いましたが,やはり悔しいですね.でも順位を気にせずお気に入りや評価をして気に入っていただける読者様がいらっしゃると思えば,自分にとって最高順位であります. (2020年6月7日 14時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - え、過去最大30位？(;´･ω･)σ なにそれ･･･(*´∇｀*)ﾅﾆｿﾚｵｲｼｲﾉ? (2020年6月7日 13時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» 魔嫁の世界観好きなので、こういう作品あるとテンション上がります(笑)これからも応援してます！ (2019年5月27日 12時) (レス) id: c9e0e83b86 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 猫城さん» はい､存じておりますが､人外とか幻獣とかはウツペディアで調べております｡ (2019年5月26日 23時) (レス) id: e3886e18fa (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» もしかして、魔法使いの嫁知ってます？ (2019年5月26日 23時) (レス) id: 9789a8f487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2018年12月19日 21時
