検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:15,210 hit

7話 ページ8

『あ、主様…失礼します。髪切です』

スーッと襖を開ける

「ん?どうしたんだ」
「何用だA」

『ひぃっ!あ…え、と…あれ?お2人顔色悪い』

「んぇ!?そ、そうか…?」「大丈夫ですか!?主!」

『はい、ほかの刀剣や私の知ってる人間に比べれば、明らかに血行が悪いです。朝ごはんは食べてますか?睡眠はちゃんと取れてますか?』

「ご飯は一応、もちろん長谷部も。睡眠は…あんまりかな…最近徹夜続きでさ…」

『それは、状況が状況ですから仕方ないのは分かります。でも、寝る前に刺激物は避けて深呼吸と軽いすとれっちやらをしてみてください。それだけでも睡眠の質は変わるはずです。ただ…長谷部さんも、主様も、もっと他の刀剣に頼ってください…!それではいつか…取り返しのつかないことになりますよ…!!あっ、す、すみません…私のようなダメ刀がつらつらと…ごめんなさぁい!』

やってしまった
嫌われちゃう
それだけは嫌だ

『許してくださっ…』

ぽんぽん
と頭に手が置かれた
主様と長谷部さんだ

『うゆ…?お、怒らないんですか…?』

恐る恐る聞いた

「怒るはずないだろ?むしろどこに怒る要素があるんだよ…。ありがとうな、Aちゃん」
「こちらからも感謝するぞ」

『えへっ、えへへへっ…お役に立てて嬉しいですぅ!私、人の顔色見るのだけは得意なんです。昔からずっとそうだったから…そうしないと…家でも、外でも際限なくぶたれたし…。怪我しても誰も治してくれないから自分でやってるうちに得意になりました。ただ、それだけなんです。』

「ぶたれっ…!?…でも、俺らの異変に気づいただろ?凄いじゃないか」




『そう…ですか?
そう言って貰えて嬉しいです…
では、失礼します…』

襖を開け、審神者部屋から出た

私はある時気づいたんです
自分の為にやってましたけど
病気や怪我をした人は私より弱いって
だから、放っておいたりしたら痛みに耐えられなくなったり…下手すれば私たちで言うと折れる、つまり死にます。だから適切な処置を知ってる人間の言うことは絶対なんです。つまり、この私が誰かに必要とされる、私に全幅の信頼を寄せてくれる
だから、怪我や病気の人を見ると放っておけない
だって、みんな…私の言うことを聞いてくれるから

でもこれは言わない
言ったら嫌われちゃうから
そんな事わかりきったことだから

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 刀剣女士   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 更新楽しみにしてます(●´▽`●)髪切ちゃん可愛い (2021年10月6日 0時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まつき | 作成日時:2021年7月31日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。