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第二百五十五夜 ページ36

久々にいつも通りの視点に戻ります



「_____一月の間に大量の商品が出回ったために、臓器が一時的に値崩れを起こして相場が混乱したのだよ。譬えるなら、大企業が微妙な管理をしてる供給市場に、個人事業者が突然割り込んで市場を引っかき回した訳だね。するとどうなる?」



「大企業が──怒る?」



((まさか…マフィア内で話題になってた身の程知らずの個人事業者がこの人だとはな…))



Aはタクシーの助手席で少し驚きながらも太宰の説明を聞いていた



「表社会なら健全な競争だ。けど界隈の臓器供給を担う親元は裏社会の、血液と暴力を貨幣とする連中だ。自分のシマを荒らされた彼等は怒って──」



Aがどうしたものかと考えていると、彼女の耳が銃特有の金属音を捉えた



「伏せてください!!」



Aが叫んだその瞬間車体に衝撃がきて、更に連続で車体が跳ねる



「銃撃だ!」



国木田が叫んだ



「奴等だ!ひいっ、助け……死にたくないっ!」



「おい、待て!」



運転手が車のドアを開け襲撃とは逆方向に遁走した



「国木田君、運転手を逃がしても死なせても、事件の真相は藪の中だよ!敵より先に捕まえないと。私が運転手を追うから、国木田君は連中を引き付けておいて!」



「待て、単独行動は危険だ!太宰!」



国木田の制止も聞かず、太宰が駆け去って行った



((あー…最悪だ。こんなところでお身内に会うとは。さてどうしたものか))



とりあえずAはフードを深くかぶった



すると国木田が何をしている!と叫んだ



Aは少し弱々しい声色ですいません、と謝り



「ちょっとポートマフィアの方々にはお会いしたくない感じなので…」



と呟いた



するとAの望んでいた通り勘違いしてくれたようで



「わかった。俺があいつらを引きつけているうちに隠れておけ!『独歩吟客』──閃光榴弾!」



とうまくポートマフィアの3人を引きつけてくれた



その隙にAは助手席から素早く抜け、さっと建物の陰に隠れた



((とりあえず…あいつらぐらいなら国木田さん1人でも片付くか))



Aは壁にもたれてため息をつき、フードを取った



そしてそのまま暴動が収まるまで待とうと思ったのだが



聞き慣れた咳の音を捉えて目を見張る



((龍…!会ったら確実に気付かれるけど…仕方ない。放っておいたら国木田さんがやられる!))



Aは少し迷ったが、頭を振って駆け出した

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 信乃☆   
作品ジャンル:アニメ
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信乃☆(プロフ) - るりるり#さん» そうですね!(…と言いつつ忘れてた人)←うん!番外編でも書きましょうかね!(織田作さんすいませんという心を込めて)← (2016年10月26日 18時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
るりるり# - 今日は織田作の誕生日ですね!!! (2016年10月26日 18時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)
朱雀 - 信乃☆さん» こちらこそ、リクエストにお答えしていただいてありがとうございました!キュンキュンしました! (2016年10月23日 11時) (レス) id: 7aee5b4952 (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - るりるり#さん» 正直に言わせていただくと私も書いている途中で吹き出しました← (2016年10月23日 9時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
るりるり# - 国木田さんのビビりヤバいですねww ちょっと画面の前で吹き出しました! (2016年10月23日 9時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月19日 18時

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