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○第廿捌話 ページ29

結局その後電話はかかってこなかった



きっと仕事で疲れきって寝ているのだろう



昼間爆睡している私と違って中也さんは昼間働いているのだから



そうわかっていてもつい夜中四時になると携帯を見てしまう



私らしくもない



そんな中時間が過ぎ、三連休前夜となった



何だか今日はやけに頭が痛い



最近仕事が詰まっているからだろうか



私は時計を確認する



夜の八時



頭の中に叩き込んだスケジュールでは今日の予約は夜九時で終わるはずだ



いつもは普通夜中の三時に終わるのだが、出張の前夜はいつも9時で営業終了だ



あと一時間



私は気合を入れて応接室のドアを開けた









仕事が終わり、ベッドに倒れこむ



頭が割れる様に痛む



目眩がして来た



私は体温計を取り、熱を測る



体温計に表示されたのは38.7度



よく私仕事できたな…



自分尊敬する…



私は体温計をベッド脇のテーブルに放り出し、布団に潜った



明日の朝までに治るまでとはいかなくてもマシになる事を祈ろう









翌朝目を覚ました私は私はため息をついて起き上がった



少し目眩がしたが、数秒すると収まる



気分も悪いが昨日よりは幾分かマシだ



私は体温計を手に取り、熱を測る



37.6度



何とか仕事には行けそうだ



私は着替えて顔を洗い、髪の毛を後ろで束ね上げる



そしていつものように栄養ゼリーを吸いながら駅に向かった



今回の出張先は東京都



前なんて青森や沖縄だったから近くて嬉しい



私は電車に揺られながらぼーっと窓の外の景色を見た



意識が朦朧とする



熱が上がってきたのだろうか



私は頭を振り、電車を降りた



乗り換えるため駅の構内を移動する



「…っと、すいません」



ふらっとよろけてスーツ姿の男性にぶつかる



私は痛みの走った頭を抑えて謝り、また歩き出した



だが手を掴まれて立ち止まる



「…君、少しついて来たまえ」



「いや、でも仕事が…」



「良いから」



私はほとんど引きずられるように男性に連れていかれた



最悪だ



ツイてなさすぎる



助けてと叫ぼうと思ったが、喉が痛んで普通に喋ることすらままならない



私はそのまま暗い路地裏まで連れていかれ、そこで意識を失った

●第廿玖話→←○第廿漆話


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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年12月9日 23時

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