○第廿弐話 ページ23
目を覚ますと自室の天井が目に映った
…確か私は
私はガバッと起き上がったが、火傷の痛みが蘇り顔をしかめる
「やぁ、目が覚めたかい?」
横から太宰さんの声が聞こえた
「すいません、此処まで運んでもらっちゃって…」
私は慌てて太宰さんの方を向いてお辞儀をした
「因みに学校は休んだとお父さんが言っていたよ」
「そうですか…って…えぇぇ…」
私は頭を抱えた
まさか無遅刻無欠席がこんな所で破られてしまうとは…
「まぁ、気にせずに今日はゆっくり休みなよ。明日から学校だし、あとちょっとで三連休だし」
私はカレンダーをちらりと見る
太宰さんの言った通りあと2日学校に通えば三連休だ
そうか…三連休か…
私は憂鬱な気分になった
なぜかと言うと…
「三連休出張で埋まってるんですよね…」
そう、学生の私が三連休と聞くと此処ぞとばかりに遠方の方々が出張を依頼してくるのだ
払いはいいから承るのだが…
「仕事したくない…」
私はベッドに再び倒れこんだ
「はは、かく言う私も実は現在進行形で仕事をサボっていてね。今に国木田くんが________」
「太宰!!いつ迄も仕事をサボるな!!」
噂をすれば何とやらだ
「行ってらっしゃい。またいつかお礼はします」
私が手を振ると太宰さんは溜息をついてトボトボと出て行った
部屋が静かになった
「…寝るか」
私はそうポツリと呟き、眠りに落ちた
睡眠は、何時間とってもいいものだ
ピピピピッと電話が鳴り、目が覚めた
「はい、神城です」
私が電話を取ると電話の向こう側から思わぬ声が聞こえた
「中原だ。てめぇの事について話がある。明日の夕方六時から三十分空けとけ」
どう考えても予約を取る言い方では無いと思う
「いや、その時間予約入ってるんですが…」
私がそういうと中原さんは舌打ちをした
「じゃあ何時なら空いてんだ」
「今学校休んでるので空いてますが」
面倒なことはさっさと済ませてしまおう
「じゃあ今行く。住所は」
「名刺に書いてます」
「じゃああと十五分ぐらいしたら着く」
中原さんはそう言って電話を切った
何故か終始早口だったがどうしたのだろうか
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年12月9日 23時