◇6bit ページ8
「お前、飯食ったか?」
中也さんに尋ねられて私は無言で首を横に振る
面倒で食べていなかったのだ
別に今日何かがあったわけではなく単に食欲が無かったから食べていない
最近は割とよくある
中也さんは安堵したような表情で言った
「良かったら俺の家で食ってけよ」
私は思わぬ誘いに驚いた
最近…というかポートマフィアに来てからずっと外食しかしていない為か少し嬉しくなる
「…良いのですか」
私が尋ねると中也さんは先程渡した書類をパサパサと鳴らし
「あぁ、これの礼だ」
とニッと笑った
初めて会った時から思っていたがこの人は本当に美形だ
なんで彼女も奥さんも居ないのかが不思議でならない
「それでは…お言葉に甘えて」
私はそうぺこりと礼をした
私達が暗い夜道を話しながら歩いているとふと尋ねられた
「お前いつポートマフィアに来たんだ?」
私は確か…と呟いて
「12歳の頃。どっかの組織に両親を殺されて、殺し返したらスカウトが来ました」
と答えた
私の過去の話は、別に今しなくても良いだろう
まぁ一つ言うとすれば私の感情表現が下手くそになったのはこの事件がキッカケであり
_____まぁ、この事件は世界中で有名なのではないかと思う
中也さんが意外そうに私を見つめた
まぁ意外だろう
自分で言うのもなんだが私は細い方だから
私が欠伸を噛み殺すと眠いか?と中也さんが尋ねてくる
私はブンブンと首を横に振った
なんとなく、少し恥ずかしくなったのだ
中也さんは苦笑して
「ほら、ついたぞ。ここが俺の家だ」
と一件の家のドアを開けた
「お邪魔…します」
家の中は綺麗に整っており必要ないものが一切ない、中也さんの性格がうかがえる部屋だった
「なんか作るからそこで座って待っとけ。テレビとか見てて良いから」
中也さんはそう言ってキッチンへ入って行った
私は指示されたソファに座り、パソコンを起動した
やはり暇になるとパソコンを開きたくなってしまう
起動中のパソコンの画面にチラリと中也さんの顔が映った
画面越しに目が合うと中也さんはふいっと目を逸らして料理に戻った
…なんだか不思議な人だ
そう思いつつ、私はパスワードを打ち込んだ
- 金 運: ★☆☆☆☆
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黒崎雪兎(プロフ) - 千一夜の方も読ませていただいております。どの作品もとても面白いです。これからも応援しています。とても素晴らしい作品をどうもありがとうございます! (2017年4月8日 15時) (レス) id: ca4c1fbb9e (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - 天さんさん» そこまで言って頂けるとは……!本当に作者冥利に尽きるというものですね!!そういったコメントを頂けるとドン引きどころかむしろ私がテンション上げまくってドン引きされそうです……w本当にこんな素晴らしいコメントを頂きありがとうございました! (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 評価1票だけじゃ足りません!なんて書けばいいか分からなくなるほど叫びました!本当に、この作品に出会えて良かったです…ありがとうございました!もっともっとこの作品について語りたいですが、ドン引き間違いなしなので、最後に、本当にありがとうございました! (2016年12月28日 13時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - 莉猫さん» ありがとうございます!リクエストも受け付けておりますので何かご希望があれば是非リクエストして下さいね! (2016年12月18日 1時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
莉猫(プロフ) - すごく良かったです!とても微笑ましく、ロマンティックなお話でした! (2016年12月18日 0時) (レス) id: 7c2539bb5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年12月1日 6時