自傷癖少女は認めて貰いたい2

ままごと ページ2

とある一室にひとりの少女が座らされていた

その一室は豪華なカーテンやら壺等という物が置かれている

その部屋の真ん中に置かれた椅子に少女は座らされていたのだ

腕は縄でキツく縛られており、心なしか少女の顔色が紫がかっていて、顔色が悪い気がしなくもない

その様子をニコニコと営業スマイルで眺めているこの男

フィッシュジェラルドだ


ジェラルドは呆れをなしたのか、コップ一杯に注がれた水を少女にぶっかけると優雅に微笑んだ


ﾎﾟﾀﾎﾟﾀと水滴が少女の肌を程よく濡らして

毛先からたれてくる水滴はまるで宝石のように反射していた

少女はよくやく目を冷ましたらしく不快そうに眉を潜めるとフィッシュジェラルドの顔を除き混んで黒い笑みを見せた

その少女の瞳には光が一筋もやどっていなく、少女には今何が見えているのかとても疑問だが

少女は口を開くなり、フィッシュジェラルドを徴発するような言葉しか吐き出さぬ

『嗚呼、貴方ですか…フィッシュジェラルドさん、つまらない…くだらないわ、図体はでかいくせにやることは小さい、おままごとが大好きなのかしら？』

「ｯ…Aっ」

フィッシュジェラルドは一瞬青筋を立てたが、感情的になっても何も解決しないと理解したのか一瞬でいつもの表情になり、少女を尻目に呟いた

「生憎、私はレディーを痛め付ける趣味はないのでね…」


少女は彼に聞こえぬように呟いた


『意気地無し…』

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