８話 ページ10
貴方視点
…はぁ、面倒なことになった
天月「てかさ。君ってほんとに平民なわけ？？」
『…？はい。そうですけど』
天月「でもさぁ…このヒモ、ぜっっったい高いよね」
…？ヒモ…？
『っあ！！！だめ！返して！！』
天月「…っは！？…何、そんなに大切な物なの？」
『うん。僕にとって、すっごく大切な、物なの。』
天月「…あっそ。」
…よく、わからない。
このリボン、誰にもらったのか
なのに、これは大切だ。
誰かにホイホイあげていい物じゃない
…脳の、端っこにいる、赤い瞳。
これは、一体…誰なんだろう
96「ナルガ！風呂入っておいで！」
『え、けど…』
天月「さっさと入ってよ。」
こっ…わ
『はぁーい…』
あ、着替えとかどうすればいいんだろ…
まぁ今着てるやつでいいか
天月視点
なんだよ…ナルガ…って
なんで、あんな悲しい顔をしてるんだよ
笑わない。無表情。
そのくせしてあのリボンの話をすると少し微笑む
それに、96ちゃんも…
…盗られたくない
96「っあぁぁーーー！！！」
天月「うぇ！？な、なになにどうしたの」
96「ナルガの着替え…どうしよ…」
天月「あー、僕の服でいいかな。渡してくるよ」
96「おぅ！頼んだぞあまちゅー」
僕より少し背が低いくらいだったし…
大丈夫だろ
ｶﾞﾗｯ
天月「入るよナルガｯｯ…！？」
『…ぁ…』
さらしを巻いた、ナルガが、いた
天月「は、はぁぁぁぁぁぁっ!?!?!」
女!?!?
96「なになに何事……!?!?ナルガ…
『…おなご…？まぁ、生物学上はそうですけど』
96「と、取り敢えずあまちゅ！一回リビング戻れ！！」
天月「了解！！！」
女…だったのかぁぁ…？
待って…一人で嫉妬してた僕恥ずかしっ
ちょっと、安心してる
天月「ふぅー…」
…まふ君に相談しよっかな…
貴方視点
バレた
性別が、バレた
くそぅ完璧だったのに…！
96「なんで性別隠しとったん？」
おっとぉ…それを聞くか…？
『…女だから。女の癖に。…そういうの、嫌いだから』
96「はぇー…あっ！そうだ！ナルガ、ここで一緒に住まへん？」
『…ぇ、』
96「いや、か？」
『嫌じゃ、ないんです。でも…僕には…』
96「…。そーかぁ…じゃあ、城で働いたらどうや？」
『…？城？』
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まき(プロフ) - カナさん» おぉぉおお！！ありがとうございます！そしてごめんなさい！でもすごく健康ですね！←そして更新頑張ります！！ (2021年4月30日 19時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 初コメ失礼します！お昼寝をする前にこの作品を読ませていただいたのですが続きが気になりすぎて眠気が冷めてしまいました。このままでは夜しか眠れません…続き楽しみにしてます！ (2021年4月30日 15時) (レス) id: 680e0b2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2021年4月24日 16時
