４１話 ページ43
貴方視点
…まぁ、人には向き不向きがあるよね。うん。
『…てか、私だけ記憶覗かれてるって理不尽だと思うのですが？』
「…ふむ。一理ある。では、俺とこいつ、どっちの記憶を見たい？」
…えっ、できるの！？
何でもありかよ夢の世界！！！
『見るなら女の子の方がいいよね。』
「…なんか腹立つ言い方だな。」
まぁまぁ。
「ふふ。少し恥ずかしいですね。」
ははは。私は恥ずかしがる時間さえ無かったけどね。
「それでは、目を閉じてください。」
言われた通りにしてみる。
コツン、と額に何かが当たった。
「目を開けてはいけませんよ。」
目を閉じてるのに、映像が鮮明に浮かんだ。
言葉はわからないが、皆が、二人を祝福していた。
昔の結婚式…って感じだろうか。
そこから、急激に映像が切り替わる。
幸せそうな二人が、次々に走馬灯の様に流れる。
…あ、れ…？
映像が、止まった。
止まったというより、正常な流れになった…？
「おい、もう何時だと思ってるんだ？」
…現代語？
「あ…申し訳ありません。そろそろ寝ましょうか。」
…あっ！
『＿＿！！』
声が、出ない。
「か、はっ…！？」
「あな…た…？」
男に突き刺さった刃。
目を見開き、呆然と立ち尽くす女。
刃を引き抜く…賊…？
にや、と笑って、賊は窓から逃げていった。
刃を、置いて。
女は、刃を握る。
「だめ、だっ…！お前は、っ生きろ…！」
「…あ、あぁ…あぁぁぁぁ…！！！」
嫌だ。見たくない。
生々しい傷。
見慣れたはずなのに。
目を、逸したくなってしまう。
大きな音を立て、扉が開く。
家臣だろうか。この惨状を見て、目を見開いている。
「夜桜様が、葉桜様を…！？」
…え？
違う。違うよ。
「…。」
女はただ、光の無い瞳で、座りこんでいた。
「私はこのあと、処刑されました。」
『…あ…。』
目が、開く。
お互いに、頬が濡れていた。
「…だから、
…あぁ。真冬が言いたくなかったのはそれか。
そりゃ、言いたくないよな。
私だって、言いたくないよ。
『…でも、玲央は本当に狂った愛、持ってると思うなぁ…。』
「れお…？それは誰ですか？」
…え？
『夜桜家の、次期当主だけど…。』
「夜桜家に、そんな名前の人はいませんよ？」
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
