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北山side
逢いたい逢いたい逢いたい逢えない〜
…やべ。
俺なんか女子じゃね?
こんな歌歌っちゃうなんて、相当やばいわ。
「逢いたいんだから仕方ねーよな…。」
そんなことをぼやいてたらまさかの藤ヶ谷と目があった。
…やべ、よりによってこいつかよ。
藤「逢いたい逢いたい逢いたい逢えないから辛いの?」
とかいって、普通にディスってくるし。
「そりゃ逢いたいですよ。」
そういったら
藤「素直だな、Aちゃんのことになると。」
って言われた。
…仕方ねーじゃん。
藤「金曜日、わたんちで鍋するんだって?
俺も行っちゃおうかなー。」
「…あ??
別に俺が拒否る権利ねーからいいけど。」
藤「はは!
そこは素直じゃないんだね。
大丈夫、行かないから。
…頑張れよ。」
「…おう。
ありがと。」
何だかんだこいつも俺のことすげー心配してくれてるからさ。
なんか申し訳ないわ。
.
携帯を見つめて、数十分。
なんて送ろうか迷って迷って送れない。
LINEの文に、
"逢いたい"
と書いて、消す。
こんなの送っても、びっくりされるだけだから。
いつでも会えるようにって渡した合鍵。
…その鍵、使う道なくなっちゃってるもんな。
あいつ持ってんかな?
…あ、別れるってなった時俺に返してたっけ。
そういえばその後どうしたっけ?
んー、事故現場かな?
…内田に聞いてみるか。
.
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作者名:yun | 作成日時:2017年1月30日 21時