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朝起きた私は、何故か涙を流していた。
…今のって。
思い出せないのに、体は反応している。
…泣いてる、私。
たぶんこれ、私の過去だ。
根拠なんて何も無いけど、確信した。
私が見てる、あの人は私の付き合っていた人なんだ。
…なのに、思い出せない。
顔も、声も、…何も思い出せないっ。
悔しくて、
また泣いた。
今あの人は、何をしているの?
もう別れてた人かもしれないけど、あなたに会いたいです。
会って、声や顔、仕草、思い出全部思い出したい。
私はメモ帳を開き、夢で見たことを書き足した。
…あれは何年前の話なんだろ。
とりあえず、5年前はもうあの人のこと知ってるってことだよね?
もしかしたら、最近付き合ったばかりなのかもしれないし、付き合って何年か経っているのかもしれない。
そこはわかはないけど、昔の写真とか探したら出てくるかもしれない…!
でも、思い出してなんになる?
だって、今私の前にあの人が現れてないってことは過去の人ってことだからかもしれない。
思い出しても、辛いだけなのかも。
「だから記憶なくなったのかなぁ…。」
でもさ、辛いかもしれないけど会いたいんだもん。
だって記憶なくしてるのに、夢でまた思い出そうとしてるんだよ?
あなたの夢を見るのが、楽しみになってたりもするんです。
…わかった。
…わたし、
夢の中のあなたに恋をしてるみたいです。
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作者名:yun | 作成日時:2017年1月30日 21時