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横尾side



A「…おじゃましまーす。


今日おばさんとおじさんは?」


「今日親父は夜勤。

かーさんは友達と出かけてるってさ。」



俺はとりあえずAを家の中へと入れた。



…だいたいわかっている。

俺が嘘つくの下手すぎて、Aの中で疑問に思うところがたくさんあるから聞きたいってことだろ?



とりあえず、リビングのソファーに座ってもらった。


「はい。

コーヒーしかないけど。」


A「ありがとう。


ねぇ、渉くんさ、私になんか内緒にしてることあるよね?」



「ん?

なんのこと?」


「渉くんって、嘘つくの下手くそなんだよ?

なんで田中さんのこと知ってるの?」



下手に嘘ついてもすぐにバレるなっと確信した。



…どーすっかな。


とりあえず、答えないと。


「…お前が前、言ってたから。」


A「なんで電話すぐに切ったの?」


「太輔から電話きたから。」



「…ねぇ、知ってることあるなら全部教えて?


田中さんの誘い、私ずっと断ってたの。


でもなんで断ってたのか全然思い出せない。



…渉くん知ってるんでしょ?」



「…知らないよ。

嫌だっただけじゃね?」


「田中さんのことは尊敬してるし、いい先輩だと思ってるから。


ねぇ、教えてよ…。

自分の事なのに、わからないなんて辛いよ…。」



涙を溜めて俺に必死で話してくるAをみて、とても辛くなった。



じゃあもし俺が本当の事言ったらどうなるの?


みつと付き合ってるから誘い断ってたんだよっていったら納得するの?


…ただ混乱して余計辛くなるだけじゃん。



「本当に知らない。

ただ、断ってるって言ってたの知ってたから田中さんって人と飯行ったの聞いてびっくりしただけ。


もしなんか知ってたら言うから。

…そん顔するなよ。

ごめんな。

嘘なんてついない、ただびっくりしただけ。」




嘘なんてついてないなんて、よく顔みて言えるよな、俺。


俺の必死の嘘を納得したのか、Aはごめんね?と謝ってコーヒーを飲んだ。



…ごめんは俺の方だよ。



A「今日さ、田中さんに告白されたの。

今日しかチャンスないかもしれないって。


恋愛対象としてみてなかったからびっくりしちゃって。」



「…え?

まじでいってる?」


A「本当だよ。


いい人だし、私ももうアラサーだからいいのかなって(笑)」




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設定タグ:北山宏光 , 横尾渉 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:yun | 作成日時:2017年1月30日 21時

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