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無事退院して、仕事に復帰した。
私が怪我をしたあの事故は少し話題になってニュースなどで取り上げられていたらしい。
薬を使った人が車を暴走させてしまったらしい。
だから、みんなその場にいた私がかすり傷程度ですんだことにびっくりしていた。
柚からは連絡が全く取れないし、意識不明とだけしか聞かされていなくて気が気じゃなかったと言われた。
なのに、全然怪我もなく元気だから不死身だねって笑われた。
退院して一週間がたった。
あれから宏くんとのLINEはゆっくりだけど続いていた。
その内容は、
「今日は二階堂と肉食いに行った」
とか
「新曲のレコーディングした」
とかそんな内容。
私がお肉いいね、っと返せば
「今度うまい肉食べに連れてってあげる」
とかえってきた。
早く新曲聞きたいなって返せば、
「一番にCD持ってくよ。」
と言われる。
たぶん言ってるだけで連れってくれるつもりも、CDくれることもないんだろうな…なんて思ってしまうけど、なぜか嬉しくて終わらせることが出来なかった。
柚「なんかいいのとあったの?
退院後なのに、生き生きしてる。」
って言われたけど、宏くんはアイドルだから詳しくは言えないし…。
だから、そんなことないよっといって話をそらした。
田中「鈴木さん、ちょっといい?」
ゆずと話していたら、先輩の田中さんから呼ばれて席をたった。
ついていき、連れてこられたのは休憩室だった。
「田中さんどうなされたんですかー?」
田中さんとはそこそこ喋るし、仕事もできて年上で尊敬してる上司の一人。
田「いや、特にないんだけどさ(笑)
…事故大変だったな。
怪我大した事なさそうでよかったわ。
今週末、飯いかね??
そろそろ断りずらいだろ?(笑)」
…まただ、この人も懲りないなぁ。
何回も何回もご飯に誘ってくれてた。
だけどずっと断ってて…って、あれ?
私なんで断ってたんだっけ??
「あー、そうですね。
大丈夫ですよ?」
なんで断り続けてたのか全くわからない。
だから、別にご飯くらいいいかなっと思い返事をした。
そしたら、びっくりした顔するんだもん。
私の方がびっくりした。
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作者名:yun | 作成日時:2017年1月30日 21時