your memories -ki- (ページ3)

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｢…待って待って！

ねぇ、さっきから何の話？

みつとか北山ってさ、私の知り合い？？｣

横｢…え？おまえ、なにいってんの？

みつのことわかんないの？｣

…みつ？

誰だっけ…。

全然わかんない。

思い出そうとする度に頭がキーンっとなって痛みが走る。

…わかんない。

｢…ごめん、なんか頭痛い…。｣

頭を抑えてたら渉くんは私の髪を撫でてくれて何も言わないし、太ちゃんもただただびっくりしてるみたい。

横｢…ま、今の事忘れて？

とりあえず、もう一回寝ろ！｣

そんなことを言って無理やり布団を被せてくるから私なりの少しの抵抗。

｢…1週間もねてたんだよ！？

寝れないよ！！｣

横｢…だまれ。ねろ。

…太輔、ちょっと来て？｣

藤｢…うん。

Aちゃん、今日はもう一回寝た方がいいよ？

俺ら、明日二人とも来れないけど…またお見舞いにくるからね？

おいしいフルーツいっぱい持ってきてあげる。

…今度おいしいフレンチトーストのお店一緒に行こうね！｣

そんなことを言って太ちゃんも私の髪の毛を撫でてくれた。

渉くんと違って太ちゃんはすごく優しい。

渉くん、さっきまで泣きそうだったのに、もう怒るってなんなの！？

｢…太ちゃんまた来てね！

渉くんはこなくていいから！！｣

横｢…はいはい。わかった。おとなしくしてください。

とりあえずお前のかーちゃん呼んでくるわ。

また来るから。｣

そう言って2人は部屋から出ていった。

二人が帰ったあと、一人になるのがとてもいやだった。

…私、もしかしてこの世にいなかったのかもしれなかったんだ。

そう思うと、今生きてることとか、みんなが私のこと信じてくれたこととか考えたら涙が出てきた。

でも、なんで事故になんてあったんだろう？

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