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北山side
「…あー、あのさ、すごいいきなりなんですけどー。
よかったら友達になりません??」
…って、おい俺、ほんといきなりすぎるだろ!!
焦っちゃダメなことくらいわかっていた。
でも、数日ぶりに会う彼女(今は彼女とは言えないか)をみたらやっぱすげー好きで。
大好きで。
…なのに、本当にAからしたら俺は知らない人で。
正直、ダメージはかなり強かった。
少しでも関わっていたくて、早くAの記憶の中に入りたくて、勝手に言葉が出てしまっていた。
A「あれ…」
「え!
どうした?…嫌だった?」
A「あ、いや全然嫌とかじゃないんですけど…。
なんか前にも同じような事言われた気がして…。
でも出会ってすぐにこんな事言う人めったにいないですよね(笑)
私でよければお願いします!」
俺に向けてニコッと笑う彼女の顔はすごく眩しくてとてもきれいだった。
「ありがとう …。
なんか恥ずかしいね(笑)」
さっきまでのダメージかかなり軽減して、俺は一気にテンションが上がる。
あー、今すぐ抱きしめたい、触れたい。
こんな状況なのにそんなことを思ってしまう俺はやっぱりダメだな。
横「みつよかったじゃん。
…LINE交換すれば?
Aおばさんから新しいスマホもらったろ?」
A「それがまだなんだって。
お母さん渉くんの連絡先知ってるからまた聞いとくね!
北山さんもまた今度教えてください!」
「そっかー。
…なんかよこーさんめんどくさいよね?
紙とペンある?」
そうやって聞いたら、よこーさんがメモ帳とボールペンを出してくれた。
…こういう時もなんでももってんだな。
借りたペンで俺の電話番号とLINEID、メールアドレスを書いて渡した。
「…よかったら、スマホ届いたら登録して??」
A「わざわざありがとうございます。
また登録しておきますね!
…てか北山さん、すごく字がきれいー!」
「ふふ。ありがと。
てか、北山さんなんてやめてよ。敬語も使わなくていいし。」
A「え、でも流石に…」
「お願いっ。
堅苦しいの、嫌なんだよね。
好きな呼び方でいいからさ。
あ、ついでに名前は宏光っていいます。」
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作者名:yun | 作成日時:2017年1月30日 21時