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俺は単純に気になったので、テスラさんに疑問をぶつける
「えっと、どうして僕なんでしょうか…？テスラさんはすごく強いですし、もっと別の人とフレンドになった方が…」
テスラさんはコホンとひとつ咳払いをし、続ける
「シューターさんは、最近この街のバトル人口が、減少しているのはご存知ですか？」
「え、まぁ…噂程度に」
突然の話題転換に何とかついて行くが、バトルの人口減少については、ロビーで頻繁に話題に上がっていたので、何となく知っていた
「聞き覚えがあるだけ上出来ですね。素晴らしいです」
「どうも…？」
「その主な原因は、先程言ったような"初心者狩り"にあるんです。初心者狩りを行う人がここ最近で急増してきていて…」
「…それに、シューターさんはほかの方とは事情が違う様子…バトルを続けていて、また先程のようなことが無いか心配なんです」
「……そう、ですね…」
やはり、この歳になったら数年はバトルをしているのが当たり前なのだろう
さっきの敵にも言われた通り、俺が初心者狩りに見られて、謂れのない言葉ををたくさん浴びせられるだろう、と容易に想像がつく
「せめて、ある程度実力がついて、ご自身で対処できるならいいのですが…あいにく始めたばかりで難しそうなので…」
「良ければ私に、あなたの事を守らせては頂けないでしょうか？」
「えっ」
テスラさんの実力は他の人と比べて圧倒的だ
ダイナモローラーと言えば重量ブキで動きづらいはずだが、ギアも移動速度が上がるものが無かったのに、さっきはそんな風には感じられなかった
俺は初めて間もない初心者だが、そんな俺でもわかる
この人は並外れた実力がある
そんな人が、俺を守ってくれる？
「…そ、その提案はありがたいですけど…」
俺は戸惑いながら答えていく
「それは、テスラさんの負担になってしまいませんか？僕がいたらバトルどころじゃないでしょうし…それに、他のフレンドさんとの予定とかも狂ったりするんじゃ…」
「フレンドは事情を話せば分かってくれる方々なので問題ありません。私の事は気にせず、あなたはどうしたいですか？」
「まだバトルを楽しみたいか、不快な思いをしてからやめてしまうか…その前にやめてしまわれるか」
「……」
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作者名：ﾎﾉﾉさん | 作成日時：2024年3月28日 6時
