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「おい、食え」





机に出されたのは私が大好きなカツ丼が並べられる





『これっ、私のために?』





「……は?」





何をいってるんだ、私
よくよく考えればこいつは私の大好物なんて知らないじゃないか





「好きなの、カツ丼」





『大好き』





「……おう」





鼻をぽりぽりとかいて私の向かいの椅子に座った玲於





私も向きを変えて手を合わせる





『いただきます』





「いただきます」





ふーふー吹いて、口に入れる





『おいし』





「だろ?」





それから、私も玲於も一言も喋らずひたすらカツ丼を頬張る





やっぱり、玲於は多分私が今日テンション低いの気付いてて玲於なりに慰めてくれてるんだと思う





『ごちそうさま、ありがとう』





「おう」





それから食器を片付け終えた玲於はお風呂に入って行った





私はその間ずっと椅子に座ったままで





隼のことをずっと考えていた





好きになっちゃった





どう接すればいいかわかんないよ





お風呂はもうちょっとここでゆっくりしてからにしよう





なんて色々考えているうちに玲於がお風呂から出てきたようでまだいた私に まだいたのかよ って声をかけた





もう、そんな時間経ったかな





正直、ここを動く余裕も返事をする余裕もないくらい今は隼でいっぱいだった





「おい」





私の様子が変なことは多分さすがに気づいているだろう玲於が私に声をかけた





「俺もう寝るけど」





えっ、もうそんな時間?





『わかった、おやすみ』





「おう」





それから自室に戻ってお風呂に入ってベッドの上で考える





明日から屋上に行くのはやめよう





自覚してしまった以上、これ以上一緒にいるのは辛すぎる





何話せばいいかわからないし、隼の笑顔を見るたびに胸が痛んでしまう





だからいい、明日からはきちんと学校行って授業受けてみんなと過ごす

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シュガーソルトってい。(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます!!!ただ今作はすごく自信がないのでどうか期待せずに読んでいってください……笑 (2018年5月16日 19時) (レス) id: 5d8c6fa542 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いです!! (2018年5月15日 21時) (レス) id: 18174bb86e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュガーソルトってい。 | 作成日時:2018年5月15日 0時

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