「世界がまるで、昨日とは違う。」 #Reo Sano

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のっかやばんちゃん、玲於も学校に来て





みんなおんなじ表情、おんなじセリフで私がいることを驚く





そのまま授業になって、私は考えていた





なんで、好きになっちゃったんだろう
たった一週間しか話してないのに





もしかしてその一週間がダメだった？
一週間一緒に過ごすと好きになってしまう法則でもあるのだろうか





いや、24時間一緒ならまだしも、学校にいる間だけだよ？





そもそもそんな法則があったら隼だって……、私を好きになっているはずだ





隼は、私をどう思っているのだろうか





ただのサボり仲間？ただの女友達？もしかしてそれ以下？





「Aさん」





『……？』





大きな声に顔を上げると、先生が近づいてくる





え、なに





「あなたあと一時間サボったら留年ですから！！」





『え"っ』





出席日数が足りてない？いや、そんなにサボったかな……





「とにかく、もうサボらないで

大体あなたどこでサボってるのっ！！」





『と、トイレ……？』





大丈夫、これもあながち間違ってはいない





性格には一番奥のトイレのドアの向こう側にある屋上だけど





「トイレでサボってる暇あったらちゃんと出なさい」





『……はーい』





なんかすっごい怒られたし、すっごい視線感じるし、すっごい笑いをこらえている人がいるんですけど





私がそいつを一瞥すると、ブフって盛大に吹き出す





「なんです、今の音っ！！」





先生の反応に今度は私が吹き出すと、なぜかのっかとばんちゃんも笑い、さっき吹き出した玲於も笑い、佐藤大樹も笑い、みんなが笑う





もうこの教室はカオス、異空間だ





それに怒ったのか先生はまた黒板に向かって歩き出す





「プリント10枚刷ってきます、本日の宿題です」





あちゃー……





勢いよく教室を出ていったあと、ばんちゃんが言う





「ちょっとAっ！！」





『あー、ごめん』





本当は最初に吹き出したのは玲於なのだが、今日はなんだか言い返す気にもなれずただ謝った

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