【本編】レイスの使者 (ページ23)

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22話【ジェリア】ページ23

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ここに駆け込んでから、沢山人が来たみたいだった。

端の方で銃の手入れをしながら、その会話を何となく聞いていたのが…先程の話。

ゾンビ、という単語が聞こえて…丁度持っていた銃＿＿貰い受けた、自分のスナイパーライフルを覗く。

それは、いつのまにか見慣れていた…

生死体。

…あんまり好きじゃないのよね。

人数も多いし、大丈夫だろうけど…という考えを持ちながらも、少しだけ、狙撃をしていた。

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それは、使った武器を軽く手入れして、仕舞う時だった。

皆も少し落ち着いてきた頃に、誰かの声が言った、それは。

「旅…ね。」

声に出てしまっていたよう。

以前の事も浮かんでくるから、あまり気は進まないけれど…。

自分の中で考え込んでいると…また、誰かの声。

今度は、…お腹が減らないか…というような事だった。

「…まぁ、確かにね。」

声のしていた方へ歩みながら、呟く。

少し小腹も空いてきた頃だし、誰かさんのお腹の鳴る音もしていた。

「…久しぶりだけれど…料理とか…なら、何か手伝いましょうか。」

前にキチンとした料理を作ったのは…いつ頃だっただろう。

最近は軽い物だけですませていたから、あまり作り過ぎると駄目だろうか。

…嫌、これだけ人数が居るのだし、多い量で美味しく作った方が良いかもしれないな。

だけれど…私だって、大きな調理器具は流石に持ち歩いてはいないし…。

まぁ、その辺りは後から考えれば良いかしらね。

少しやる気を出しながら、つけている黒い手袋を少し引く。

さて、と。何から始めれば良いかしら。

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