天才である彼女に質問コーナー 其の二 ページ47
まだ続くのか？もう二十二問にも答えているんだが。とAさんは云った。
「坂口先輩にも結果が気になると云われたのでまだもう少し続きます！」
今回の此の質問の数々は坂口先輩と綾辻先生に手伝ってもらった部分もあるので、お二人にも質問の答えを共有しなければいけません……
「そういえば、学校には行っているんです？」
『行っていない。真面に行っていたのは小学生の頃だ。』
「其れで何故頭がいいんです？」
『本を読むのが好きだったんだ。勉強はあまり好きではなかったがな。』
「……頭がいいのに？」
『……天才になる以前の私は善く凡ミスをしていてな。其れが嫌いだった。』
「Aさんって何故綾辻探偵事務所に居るんです？」
『……安吾に聞かされていないのか？元はポートマフィアに居た。』
「ぽ、ポートマフィア？？Aさんみたいな少女が？」
『首領補佐としてな。やる事は大半、未来予知か書類やらだ。』
「何故ポートマフィアに居たんです？」
『運が良いのか悪いのか、拾われてしまった。行く先もなかったからついな。』
「何故今は綾辻探偵事務所に？」
『……殺人事件の犯人は必ず死ぬ、という異能を持っている人がいると聞いてな。』
「……Aさんって本当に16歳なんですか？」
『年齢不詳でもいいんだがな。生まれてから16年が経った。後、2年後の18歳には死ねる。』
「……好きなタイプっています？」
『……その質問は必要か？……話が通じる同等な頭脳を持つ者は好きだ。』
「恋バナっていいじゃないですか！？」
『なら話す相手は私じゃなくていいだろう……』
「……よし、最後の質問です！」
『話を変えたな……なんだ？』
「Aさんが考える、人生について。」
『……生きる価値が無い物、だと思っていたな。』
『人生は
「飼い慣らす？」
『そう。其れは愛と絆なんだよ。詰まり心を通わせるってこと。』
そう説明するAさんを見て余り意図が理解出来なかった。
だが、この間の二人の会話を思い出す。
《「───君を漸く飼い慣らせた。」
『其方が飼い慣らされたの間違いだろう？』》
この言葉は、2年の時を経て、漸く心を通わすことが出来た────そういう意味だったのかと理解した。
その記念のプレゼントだったが、どちらが先に心を開いたのか、二人で争っていたのだ。
其の事に気が付いた辻村深月はふふ、と笑った。
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蒼月(プロフ) - ┏( .-. ┏ ) ┓ｳﾘｬさん» コメントありがとうございます！面白いと言って下さりとても嬉しいです…！モチベが無くなっていた為、とても助かりました。王子さま良いですよね…私もこの本が大好きなんです…！ (9月4日 17時) (
レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
┏( .-. ┏ ) ┓ｳﾘｬ - めっちゃ面白いです！！！しかも異能力名が自分もめっちゃ好きな本なので更に興奮(？)しました。有難う御座います！！！ (9月4日 0時) (レス) id: 2c963f022d (このIDを非表示/違反報告)
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