伏線解説 其の三 ページ45
《「確かに何時も君の表情は分かりやすい。羨むのも当然だが、俺も君の思考までは読めない。────今日は特にな。」
冷酷な瞳がジロリ、と天才を捉える。
其れと同時にAの言葉は止まった。
先程の二人の視線が、激しくぶつかり合っていた雰囲気は一変する。
……部屋はとても静かだ。
綾辻行人は変わらず人形のように無表情で、辻村深月は困惑したような目つきのまま、AAを見つめた
『……そうか。矢張り、私は…』
そう呟く。其の言葉は酷く震えていて、蚊の鳴くような声だった。
だがそれは、シーンとした部屋に響く。
その時のAの表情まで見える者は誰一人といない。
「何だ。」
綾辻行人はその言葉の続きを催促するが、其の言葉は届いているのかすら判らない程、何の反応もなかった。まるで一人だけがその空間に閉じこもっているように。
たった一瞬彼女が辻村深月を見て笑った。
その表情は酷く哀しく、そして────儚い表情だった。》
彼女は気付いたんです、綾辻先生にそう言われ、自分の持っている感情の名前を。
天才は綾辻先生、辻村さん、それぞれに違う感情を湧いてしまったのです。
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案外、伏線解説が短かったです…申し訳ないと思っています。
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蒼月(プロフ) - ┏( .-. ┏ ) ┓ウリャさん» コメントありがとうございます!面白いと言って下さりとても嬉しいです…!モチベが無くなっていた為、とても助かりました。王子さま良いですよね…私もこの本が大好きなんです…! (9月4日 17時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
┏( .-. ┏ ) ┓ウリャ - めっちゃ面白いです!!!しかも異能力名が自分もめっちゃ好きな本なので更に興奮(?)しました。有難う御座います!!! (9月4日 0時) (レス) id: 2c963f022d (このIDを非表示/違反報告)
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