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伏線解説 其の二 ページ44

《設計師はその知識を全世界に公開する、と政府を脅してきた。

全く持って莫迦莫迦しい話だ、そう思って天才は苦笑する。

綾辻先生はこの苦笑の意味が判らなかった。
彼も天才だが、未来を推測する能力は彼女よりも劣っているからだ。》


莫迦莫迦しい。
彼女は既に設計師が死んでいることを知っていました。
何故、彼女はそう考えたのか、理由はちゃんとあるんです。





《悔しそうにしている辻村さんを見て、共に心中しよう!だなんて声を掛けられない。

そもそも、何故生きようとするのか……
其れすら分からない私にとって、彼女の行動は不可解であった。

恐らくこう考える私は生存本能という物を途中で落としたのだろう。……最初は合った気がするが。

そうこう考えているうちに、瓦斯が胸の辺りまで溜まっている。》


最初は合った気がするが……これは幼い頃、正当防衛として人を殺してしまったことについてです。
最初は生きようと思っていたんです、彼女は。
死のうとしている原因は読者の皆様はもう知っているはずです。





《「…ああ。其れに今回はA君も居ることだしな。」

そう云うと綾辻先生は視線をこちらに走らせた。

真逆呼ばれると思って居なかった為、一瞬驚くが直ぐに綾辻先生の方を見て言葉を放つ。

『──無論、私は天才だからな!』

堂々とした笑みで、この世の全てを掌握しているかのような、そんな顔をして笑った。

綾辻先生はその様子を見て何時もの冷徹な顔をしている。
京極夏彦さんも私を見ているが、其れはまるで品定めをされているような感覚だった。

天才は思う───。

何故、綾辻先生は今私の名を呼んだのだろうか……態々此方に視線を走らせ、反応を窺って居る様な、そんな目で。

────真逆な、彼女は思考を放棄した。

今その真意が判ってしまうと、この後、私の脳は使い物にならないという勘が働いたからだ。》


綾辻先生はここで、今日は天才の表情が全く読めない。と気づき、天才に話を振りました。
天才はその先を読み、バレてる?真逆な、と思考放棄しました。
実際、綾辻先生が何かに気付いたのか、其れはまだ内緒です。





《「ああ。……俺の煙管の火が、消えかかっている。」

『成程……この匂いはハロタンか。』

「それって、まさか……!」

『お察しの通り、吸入麻酔薬の一種だよ。』》


自己紹介でも言っているんですけど、彼女は天才なので化学が得意だし鉱物に詳しいです…あまり出てない要素なので出しました。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト外伝 , 綾辻行人   
作品ジャンル:アニメ
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蒼月(プロフ) - ┏( .-. ┏ ) ┓ウリャさん» コメントありがとうございます!面白いと言って下さりとても嬉しいです…!モチベが無くなっていた為、とても助かりました。王子さま良いですよね…私もこの本が大好きなんです…! (9月4日 17時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
┏( .-. ┏ ) ┓ウリャ - めっちゃ面白いです!!!しかも異能力名が自分もめっちゃ好きな本なので更に興奮(?)しました。有難う御座います!!! (9月4日 0時) (レス) id: 2c963f022d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年8月26日 12時

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