伏線解説 其の一 ページ43
《「もしかして、私の事を漸く好きになってくれたかい?Aちゃん!」
『…君は1度黙るということを覚えた方がいい。…私は唯、このままポートマフィアに居ては織田作の為にならないから抜けただけさ。』》
漸く。
太宰は前に想いを告げたことがあるのがプロローグであるここで分かりますね。
《『天才は外さないんだよ…綾辻先生。』
もう一度繰り返した少女は何処か悲しげに笑った。
その声は撫でている三毛猫にしか届かない。》
彼女は未来を読んで憂鬱としていました。
其れは、辻村深月が相棒としてこのまま事務所に居るからです。
《『君の異能力は細雪。空間に幻像を映し出す、視覚系の異能を使う。其の異能で姿を消して侵入した……違うかい?』
貼り付けた笑みで解説をしていると、「何故其れを……!」と問われた。
『実に簡単な答えだ。君の社長である福沢諭吉さん、そして江戸川乱歩さんとは友人で、太宰治とは腐れ縁の様なものさ。』》
天才は此処でこう答えていますが、二年前から会っていないので谷崎君の異能は其の友人たちからは聞けません。
では何故、谷崎君の異能を知っていたのでしょうか?
《之は女の勘というのでしょうか。
先程のAさんの顔は、何やら悲しげで…淋しいような雰囲気があったような気がするんです。》
其れは重畳。と笑っていた彼女の顔は、辻村深月さんにはこう見えていたらしいです。
彼女は自ら望んで殺されるのに、何故そう感じていたのか、理由は簡単ですね。
《「綾辻君は相変わらず、嫌いな人間はゴミクズを見るような目で見るのう。」
『嫌いな人間……?』
其の言葉を口に出すつもりはなかったが、思わず口から言葉が零れた。
「何が言いたい。」と、綾辻先生は私を見つめるが、否、何でも無い。と返す。》
此処で疑問に思って居るのは、この後に相棒だと云うのに?嫌いな人間なのか?
否、でも、京極が此処で噓を吐いても意味がない……と悩んだからです。
余り深い意味は無いけれど、ここで既に展開を読んでいたことが判ります。
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蒼月(プロフ) - ┏( .-. ┏ ) ┓ウリャさん» コメントありがとうございます!面白いと言って下さりとても嬉しいです…!モチベが無くなっていた為、とても助かりました。王子さま良いですよね…私もこの本が大好きなんです…! (9月4日 17時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
┏( .-. ┏ ) ┓ウリャ - めっちゃ面白いです!!!しかも異能力名が自分もめっちゃ好きな本なので更に興奮(?)しました。有難う御座います!!! (9月4日 0時) (レス) id: 2c963f022d (このIDを非表示/違反報告)
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