* ページ12
土方side
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
縁側に腰を下ろし、ミツバが用意してくれたスイカを皆で食べた。
豪快に笑いながら食べる近藤さん。
静かに微かに微笑みながらスイカを小さな口で食べるA。
俺に一生懸命、スイカの種を吹き出す総悟とそれを叱るミツバ。
その様子を黙って眺めているとAが俺の顔を見てきた。
土方「なんスか...」
『十四郎はミツバが好きなんだね』
土方「バッ!!!!」
いきなりのことにデカい声を出してしまった。
近藤「どうしたトシ」
土方「あ、や、バッ、バカうめぇスイカッスね!」
ミツバ「美味しそうで良かったわ」
下手な誤魔化しにAは笑っていた。
他の3人が会話に夢中になってる間にAはまた口を開いた。
『告白しないの?』
土方「......しねェよ」
『ミツバも貴方の事______』
土方「怖いんだよ」
大切な人を失うのが。
俺のせいで危険な目にあうのが。
近々、江戸へ出る俺ら。
治安なんてこんな田舎に比べられないほど悪い。
『私もね、怖いから逃げた』
そういったAの顔は何とも言えない表情だった。
今思えば彼女の生い立ちや今までいた場所、何をしていたかなんて知らなかった。
そんな彼女を俺たちは受け入れていた。
なにかAには人を惹きつける魅力があるのでは...と思えた。
『皆さんに言わなきゃいけないの事があります!』
みんなに聞こえるようにAは声を上げた。
なにか決心したように______
『私、攘夷志士なんです......』
101人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RIO - 更新待ってます!! (2022年4月14日 23時) (レス) @page22 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2021年5月20日 9時