影の指揮官【銀魂】 (ページ2)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:15,391 hit

＊ページ2

助けられた女性が何かお礼を！と言い出したもののAは仕事を遂行したまでだと言い切った。
彼女の存在のお陰で真選組の評価も右肩上がりなのは言うまでもないだろう。

それならお茶でも...と言い出そうとした女を遮るように通報を受けたパトカーが辿り着いた。

山崎｢通報者はどなたですかー！｣

パトカーから降りて来たのは山崎退。
山崎は野次馬の目線の先にいる人物を見て目を見開いた。

山崎｢あれ......？よ、吉田さん?!｣
『あ、山崎さん元気にしてた？』
山崎｢元気です！吉田さんは...じゃなくて！何で江戸に?!｣
『詳しくは屯所で話すわ。それよりあの男の連行をお願い』

Aが後ろを指さした方には伸びている男の姿。
峰打ちが余りの衝撃だったのか口からは泡が溢れていた。
江戸へ帰って来て早々この人は...と顔を引きつらせた山崎であった。

.
.
.
.

一方。

沖田｢ﾊｧ、ﾊｧ、｣

真選組一番隊隊長である沖田総悟はかぶき町を全力疾走していた。
見回りという名のサボりで寄っていた団子屋の会計を急いで土方の付けにし、走っている途中でぶつかった武蔵っぽい人にも目もくれず。

屯所へと着くと一目散に局長室へと向かう。
襖を思いっきり開けると同時に沖田は口を開いた。

沖田｢近藤さん!!!Aさんが帰ってきたって......Aさん!!｣
『総悟、久しぶりね』
沖田｢ご無事で何よりでさぁ!!｣

局長室で近藤と向かい合わせに座っていたのは実の姉と同じく誇っているA。
沖田に気付くと笑顔で久しぶりと声をかけた。

土方｢総悟テメェ見回りはどうした!!!!｣
沖田｢Aさんが帰ってきたって言うのに、どこのバカが仕事するんでぃ｣
土方｢お前はいつもしてないだろう......って、A?!｣

仕事もせずにドタバタと廊下を駆け抜けて行った沖田に腹を立て現れた土方は居るはずのないAが平然と座っているのに目を向け驚いた。

『吉田A。都の長期出張から無事帰還致しました』

正座をし、そのまま頭を下げるAに2人は本当に帰ってきたのだと実感した。