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Step 31 ページ33

【sideA】


昼休み。

ぼんやりと外を眺めていると、本当に色んな人が目につく。


小中高一貫教育方針のキメツ学園では、昼休みは共通の時間なので、とても賑やか。

カナヲは今日は、華道部の集まりがあるらしく席を空けている。



んー、暇だなぁ……


こういう時、他の友達と遊びに行ったり、他学年の教室にお邪魔すればいいのかな、とも思うけど。

それ以上に私の人脈の狭さよ。


2年間いて、できた友達はカナヲ、アオイ、しのぶ先輩くらいだ。

カナヲの人脈のお陰で、炭治郎君ともお友達になれそう。


アオイ、最近見ないけど大丈夫かな。

クラスが離れるとどうしても疎遠になる。
放課後、たまに柿組へ覗きに行くけど家の手伝いが忙しいのだろう……いつもいない。


そんな事をつらつらと考えていると、教室のドアがガラガラと開いた。



「失礼します! 日野浦先輩はいますか?」


炭治郎君だ。

周りの教室に残っている子が、私を指して言う。
私もドアに駆け寄った。


『どうしたの?』

「お話したいことがあって! カナヲ先輩と煉獄先生とお出かけをしたというのは本当ですか?」


炭治郎君、知ってたの?!

と思いながら、頷く。
きっとカナヲが話したのだろう。。まぁいいけど。


「なら、今度俺も連れて行ってくれませんか?」

『もちろん良いけど……まだ予定ないよ?』


私は苦笑しながら答えた。

だいたいまた、行けるとも思ってないし。
いくら私の恐怖症克服といっても、先生。立派な大人だ。

私に割ける時間もないだろう。



「なら、ホームルームが終わったあと、煉獄先生に話してみましょう。ないなら作ればいいんです!」


『えっ?! いや、あの、』

「大丈夫です! 日野浦先輩の恐怖症克服の為ですから!」


炭治郎君はそう言い、ニコッと笑った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:夢世 | 作成日時:2020年11月22日 23時

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