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『ほんとにいる、、』
「慣れませんか?」
結局撮影が押して、終わったのは20時
Aさんからも少し遅くなるって連絡が来てたから事務所に戻って、Aさんと合流してから家にお邪魔することになった
けど……
『やっぱり慣れません!』
私のお家に長谷川さんがいるなんておかしい、とかなんとか言いながら落ち着きのない様子
どこか上機嫌にも思えるAさんの表情を見ていると、さっきまでの不安とかもうどうでもよくなってしまう
予想通りのシンプルでオシャレな部屋
だけど、好きな人の家ってこんなに緊張するんだ……ってくらい心臓がバクバクしている
『今から作るので少し時間かかりますが…』
「手伝います」
『え、そんなの大丈夫ですよ!お疲れでしょうし』
「お疲れなのはAさんもでしょ?」
『また折れないパターンですか?』
「ふふ、分かってきました?」
分かってきましたよ〜、なんて笑うAさんの笑顔はいつもより柔らかく見えた
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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年7月17日 23時