両片想い。（２）

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北「俺、Aちゃんのことが好きだよ」


『え？』


北「気付いてなかった？俺の気持ち」





よく話しかけてくれるなぁとか、人懐っこい人だなぁとは思っていたけど、

私のことをそんな風に思ってくれているだなんて考えたことがなかった









北「俺は、本気で好き。」




今まで、こんなにストレートに想いを伝えてくれる人に出会ったことがなかったから

北人さんの気持ちは素直に嬉しかった









『北人さん、私は…』


北「うん、分かってるつもり。でもまだ言わないで」





でも、自分の気持ちに気付いてしまった以上、中途半端にして北人さんを傷付けることも出来なくて、







『でも、ごめんなさい…』


北「言わないでって言ったのに……。本当、Aちゃんは嘘つけないよね。」






「まぁそういう所が好きなんだけど」

そう付け加え、優しく笑う北人さんに胸がチクリと痛む









北「すぐには諦めきれないよ、俺諦め悪いからね？」


『……』


北「でも、話すことすら出来なくなるのは一番傷つくから、これまで通り普通に接して欲しいな」


『北人さん、ありがとうございます』









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