食満先輩を崇めるの段 ページ9
「兵助くぅん♡もぉ!遅いよぉっ」
「すみません天女様、同室と少し話し込んでおりましたので……」
「勘右衛門とぉ?……それじゃあ仕方ないかなぁ。特別に許してあ・げ・る♡」
「寛大なお心、感謝致します」
正直吐きそう。
こんにちは!今日もニコニコ(営業スマイル)久々知だよ!
大して顔も良くないくせにぶりっ子&小文字厨な天女にキレそう☆
これもう俺悪くないと思うんだよね☆キレていいかなっ?
「はぁい、久々知くん、あ〜ん♡」
「は?(超小声)」
あっっっぶねええええ!!!!
思わず本気でキレるところだった!つかなんだよあ〜ん♡って!勘右衛門にされたかったわ!!ちくせう!!!
あー、でも立場的に断るの無理そうだよな……仕方ない、腹くくるしか___
「天女様、俺にはあ〜んとやら、してくださらないのですか……?」
「えぇ?もぉ!留三郎ったらぁ!しょうがないわねぇ♡」
食満先輩ナイス!!!!ありがとう食満先輩!!!!
因みに食満先輩は六年生で催眠にかかっていないうちの一人である。正直自分から引き受けたのに顔が死んでるけど、俺に「に げ ろ」と矢羽根で教えてくれた。
マジで先輩の犠牲は無駄にしません。強く生きてください食満先輩。
そうして俺はお得意の(久々知の体が覚えてただけだけど)忍び足で食堂を後にしたのだった。
*
「留三郎。大丈夫だったの?さっきは」
「あぁ……伊作。いや、まぁキツかったのはキツかった」
「だろうね。まぁ何であんなことしたの?とは聞かないけどさぁ」
「はは、聞かなくても分かってんだろ」
「うん……これ以上はあの子に迷惑かけられないしね」
「そうだろ。アイツには苦労かけた……というか、現在進行形でもかけてるんだがな。本来俺たちが担うべき立場に、アイツはいるんだから」
「……僕達も、そろそろ腹くくらないとね?」
「……あぁ、分かってる」
同室の返事は酷く投げやりだった。
終わり ログインすれば
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莉ぃ兎 - とても面白い作品ですね!お忙しいと思いますが、更新をお待ちしております。 (2019年8月3日 20時) (レス) id: 7f0f904c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏宮秀一 | 作成日時:2019年1月1日 19時