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ヤーさんぽい人は冷たい ページ8

鶴丸が俺の手を見て息を飲んでいたが、はっと我に返り、先程の部屋へ包帯を取りに行った。

『光忠、離してくれ。』
「もう少し」

さっきからこればっかりだ。
男と男が抱きあってて誰が喜ぶんだよ。


……あ、同級生にいたわ、喜ぶヤツ。
まあ、趣味なんざ人それぞれだし、しゃーねぇな。

『光忠、あんたは何されたんだ?大体、予想はつくがよ、話してくれないか、ゆっくりでいいから』

すると、抱きついたまま、ぽつりぽつりと話し始めた。

光忠はやっぱり大層気にいられていたそうだ。
萌良はこいつには暴力も無理な戦闘も強要しなかった。
だが、見た目が気に入らないやつには別らしい。

こいつの部屋には

燭台切光忠
鶴丸国永
大倶利伽羅
太鼓鐘貞宗

が居たらしい。

鶴丸や光忠は気にいられていたが
大倶利伽羅や太鼓鐘は違う。
暴力や無理な戦闘も強要されていた。

鶴丸や光忠はそれがされない代わり、夜伽を強要されていた。

吐き気がする。

『……で。どうしたい。』

「は?」

『お前はどうしたい。萌良を殺 したいか。
それとも、その“堕ちた奴ら”と共に生きるか。』

「……どちらもだよ。僕は伽羅ちゃんや貞ちゃん、鶴さんと共に生きる。萌良は殺 す」

『そうか。好きにしろ』

「は?」

困惑、まただ。

「どうにかしてくれるんじゃないの?」

『する訳ねえだろ、めんどくせぇ。』





『俺は審神者になる者だ。俺がどうこうしてやれねぇ。俺はお前らがやった事の責任しか持てねぇよ。』

「っ……」

光忠は走っていった。
機動はえぇ。

「A、大丈夫か?」
戻ってきた鶴丸は、ガーゼと消毒用アルコールと包帯を持ってきた。

『……消毒はいい。』
「よくねぇよ。バイ菌はいるだろ?」
『俺は強いから入らねぇし。白血球とかT細胞がどうにかしてくれるし。』
「てぃーさいぼー…?まあ、そいつらに迷惑かけねぇように消毒すんぞ。そら、手を出せ」
『嫌だ』
「嫌だじゃねーよ」

鶴丸は手を掴んで、消毒しようとした。
意外と力強えなこいつ

『ッ!てぇ……』
「ほら終わった。」

きちんと巻かれた包帯を見て、こいつ、俺の何百倍も年上なのを実感した。

新年→←ヤーさんぽい人、頑張る



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カイト(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしています (2021年2月14日 7時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年10月18日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 黄花さん» そう言っていただけて嬉しいです!応援ありがとうございます! (2020年3月6日 15時) (レス) id: 826d45fdb9 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» 受験が終わったので、一生懸命更新しますね!!!!! (2020年3月6日 15時) (レス) id: 826d45fdb9 (このIDを非表示/違反報告)
黄花(プロフ) - 読んでいて楽しいです!そして受験お疲れ様です!応援してます♪ (2020年3月6日 8時) (レス) id: 3c0d3771cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真紅 | 作成日時:2019年8月25日 17時

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