《刀剣乱舞》ヤーさんみたいな主が本丸を救いに来たんだけど、冷たくない？！《男主》

ヤーさんぽい人、勘が当たる ページ21

しばらく五虎退の虎や五虎退と戯れていると、刀剣男士帰還の音が鳴った。

『出迎えに行くか。』

五｢は、はい！｣

転生場に行くと何やら騒がしかった。

『どうした。』

乱｢主さん！！いち兄が！｣

『一期一振がどうした。』

一期一振に何かあったのか？！

帰還したヤツらの方を見ると

鶴が真っ赤になっていた。





背中の一期一振の血によって





鶴｢主……｣

『とりあえず、薬研の医務室へ。他の奴らは怪我してねぇか。』

鶴丸は頷くとできる限りゆらさないように、急いで医務室へ向かった。

今｢ほかの人たちは軽傷が二人、無傷が3人です｣

『軽傷を負ったのは誰だ。』

薬｢俺っちと同田貫の旦那だ。｣

『2人は今ここで手入する。薬研は手入が終わったら俺と一緒に来てくれ。』

薬｢わかった。｣

『薬研、同田貫正国、手を出してくれ、時間が無い。荒治療になってしまうが悪いな。』

２人とも大人しく手を出したのでその手に自分の手を置き、霊力を流す。


2人の傷はみるみる治り、やがて元の綺麗な姿になった。

『治ったな。薬研、行こう。』

薬｢ああ。｣






医務室に着くと、鶴丸が医務室の布団に一期一振を寝かせていた。真っ赤に染った鶴丸がとても苦しそうな顔をしていた。

『鶴丸ありがとうな。怪我の様子を見ると、すぐ帰ってきてくれたようだな。』

鶴｢俺、隊長なのに、守れなかった。｣

酷く小さく見える背中がとても鶴丸には思えなかった。

『そんなことは無い、ありがとう。着替えておいで』

そういうと鶴は苦しそうな顔をしていたものの渋々自室へ着替えに行った。

薬｢大将、時間が無い、早く手入をしてやってくれ。止血をしているが出血が止まらない。｣

『わかっている』

ひたすらに霊力を流す。

一期一振の本体を撫でながら、自分の思考と一期一振の身体をリンクさせていくのだ。

そして、怪我をしている部分の筋肉繊維や血管、神経をまた繋いでいく。

ちなみに言うと、思考と身体がリンクしている場合、思考の持ち主にも身体の持ち主の痛みが発生する。

めちゃくちゃ痛い。





よし、血管と神経は繋いだ。

薬｢出血が止まった……｣


ちらりと一期一振の顔を見ると、心無しか先程までよりは和らいでいる気がする。

筋肉繊維を繋ぐのがいちばん難しい。

数が多い。

腕や首に汗が滴る。

治してやるからな。一期一振。

ヤーさんぽい人、看病する→←ヤーさんぽい人、癒される

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す