ヤーさんぽい人、癒される ページ20
今いる全刀剣男士に御守りを配り終えた。
また4回程こ〇されかけたが、まあ、いいだろう。死んでないし。
中庭に面している縁側に座り、中庭の池の鯉を見ていると髪を引っ張られた。
『なんだ……？』
白い小虎が居た。5匹。
虎？！
『あ、五虎退の小虎か……』
各々俺の髪で遊んだり膝に乗ったり、今戦闘に出ている者達分の御守りで遊んだり、手にすり寄ったりしている。
『愛いなぁ……』
俺は動物が好きである。
出来れば、鳴狐のあの狐にも触ってみたかった。
手にすり寄っていた虎の顎を撫でるとゴロゴロと音を立て、もっと撫でろと言わんばかりに擦り着いてきた。
『もっとか？オネダリが上手だな』
他の小虎も撫でろ撫でろと手に擦り寄ったりしてくる。
全く、服が毛まみれだ。
手が足りない。
撫でられていない小虎は俺の服に潜り込んで遊んだり、髪の毛とじゃれている。
『くすぐったいぞ』
そんなこんなしていると、
五｢と、虎くん？｣
五虎退が来た。
『全員ここにいるぞ、五虎退。』
五虎退が俺を見て一瞬身を竦めたがすぐに虎を見てハッとしていた。
五｢と、虎くん！迷惑かけちゃダメだよ！！｣
『構わないよ。俺は動物が好きだからな。』
今だ撫でられてゴロゴロ言っている虎を見る。
自然と笑みが出てしまうな。
五｢……驚きました。｣
『？ なんでだ？』
五｢虎くんがそんなに懐いているなんて、2代目の人には威嚇しかしてなかったのに。｣
あいつは威嚇して当たり前の女だがな。
『動物には昔から懐かれるからな。目付きは悪いのに。』
体育の授業で腕を伸ばした時に、鷹が腕に乗ったのはさすがに驚いたけどな。
五｢あるじさまはとてもいい人、なのでしょうね。｣
『いい人、ねぇ。自分では1回たりとも思ったこたァねえが。』
いつの間にか隣に座っていた五虎退の頭を撫でる。
虎と似たような毛質だな。
すると五虎退が泣き出した。
『な、なんで泣いた？嫌だったか？すまん。』
五｢その、違くて、……嬉しかったんです。一代目様はよく撫でてくださってましたが、長く、人から撫でられたことなんてありませんでしたから。｣
ちっせぇやつは撫でたくなるだろ。
俺にとっては普通なんだがなぁ、
『今度からはもっと撫でてやるよ。いつでも甘えてこい。存分に甘やかしてやる。』
すると抱きついて嗚咽を隠すように泣いていた。
可愛すぎるな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 551人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カイト(プロフ) - とても面白いです！続きを楽しみにしています (2021年2月14日 7時) (
レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年10月18日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 黄花さん» そう言っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2020年3月6日 15時) (レス) id: 826d45fdb9 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» 受験が終わったので、一生懸命更新しますね!!!!! (2020年3月6日 15時) (レス) id: 826d45fdb9 (このIDを非表示/違反報告)
黄花(プロフ) - 読んでいて楽しいです！そして受験お疲れ様です！応援してます♪ (2020年3月6日 8時) (レス) id: 3c0d3771cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真紅 | 作成日時：2019年8月25日 17時
