貴方が好きなだけだった． (ページ2)

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はじまりページ2

朝起きて、1秒で異変に気づいた。

『ない、、、、』

ない、ないないないない！！堅くんがいない！！！！

私の部屋一面にあるはずのグッズや単行本たちが綺麗さっぱり姿を消している。
夢であってくれ、と自分の頬を引っ張ってみるがしっかり痛くて赤い跡がついてしまう。私の生きる糧が、、どこいったのと泣きそうになる。

そんな時にもう一つの異変に気づく。

私の制服がない

いつもクローゼットにかけてあった私の高校の制服もない。
何故か中学の時の制服がかけてある、意味わかんないどうなってるの？
とりあえず、リビング行こ、、、、、、

『お母さん、私の制服知らない？』

「えー？クローゼットにかけてあるでしょ？」

『中学のやつしかなかったの』

「中学の時って、あんた中学生でしょ！寝ぼけてないではやく朝ごはん食べなよ」

え？

頭がごちゃごちゃする、どうゆこと？漫画でよくある過去に戻った的なやつ？そうだったら堅くんのグッズが無くなってるのも辻褄が合う。
無理矢理頭を整理して理解しようとするけどだめだ、、

とりあえず学校行こ

朝ごはんを食べて、中学の制服を着て、ドアを閉めた。

家を出たらいつものように親友の綾音と香奈が待っていてくれる。

綾音「おはよA！ねむそーだね」

香奈「眠そうていうか、なんか疲れてない？大丈夫？」

『あはは、、ちょっと朝からいろいろあって、、、』

香奈「とりあえずおつかれ？月曜だるいししんどいのわかるー」

いつものように他愛のない会話をしながら学校に向かう。
この二人といるとほんとに落ち着く、実家のような安心感。

いつも通りの朝、いつも通りの友達、なんだ、何にも変わりないいつもの日常だ。
朝はきっと寝ぼけていただけで、いつもと変わらない朝だ。