2 青春フィルム (ページ8)

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みんな各々で写真を撮りあったり小物を持って来て海をバックに撮ったり……

男子たちが海できゃーきゃー騒いでるのを遠目に私も何枚かシャッターを切る。

「あ、あの子たち海入ってるじゃん…笑」

男の子は楽しそうだなぁ。笑

パシャ

「？」

どこからかシャッターの音が聞こえた。

一瞬誰だろうなんて考えたけど、その正体はすぐに分かって…

「あ！菊池先輩、また撮ったぁ…」

風磨「ん、めっちゃいい感じ」

ほら、って言いながら液晶画面に映った私の写真を見せてくる。

…たしかに、自分で言うのはあれだけど…色味もめちゃくちゃいいし、いい感じに海がぼやけてて、いいかも……

「菊池先輩、みなさんのところに行かなくていいんですか？」

風磨「あいつら？あーあっちはいいわ。」

へー意外。

風磨「海の方行こうぜ」

「え、私はいいですよぉ！」

風磨「ずっと撮ってたら飽きんだろ、」

「着替えないですよ！？」

風磨「暑いから濡れてもすぐ乾くべ」

「えぇぇ」

カメラを鞄の中にしまい、砂浜の方に置いといて靴も脱ぎ、海に近づく。

綺麗な海。

足をぽちゃん、と水の中に入れる。

風磨「夏を感じてるわぁ」

「綺麗な海ですよね、透き通ってる」

風磨「なんか泳ぎたくなってきたわ。」

「泳ぐ！？」

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