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健人「俺は待っていたよ、このときを…」
「…はい……？」
健人「それはね！！」
バン、と目の前の机を思いっきり叩いて 勢いよく立ち上がる中島先輩
さっきの暗い表情はどこへやら、いつものキラキラスマイル。
いや、いつもの倍はキラキラしてる。
健人「恋って言うんだよ。」
「恋………？」
健人「Aちゃんは、菊池のことが好きなの。」
「好き……？」
私は風磨先輩のことが好き……？
この胸の中にある モヤモヤとかムズムズした気持ちは風磨先輩への恋心…？
健人「やっと気付いてくれたね、
俺はずっと待ってたんだよ！
もー！2人とも不器用すぎるからぁ！」
え、バレてたの…。
「この気持ち…どうしたらいいですか…」
健人「伝えてみたら？本人に」
「そんな……言うだけで終わっちゃいますよ…」
健人「そしたら、菊池も教えてくれるよ。
自分の気持ちを。
いつまでも 閉じ込めておくの？」
中島先輩の言っていることは間違っていない。
確かに 素直に風磨先輩に好きですって言えたら、楽なんだろう。
でも その後のこと考えてみ…？
もし、風磨先輩が私のことなんとも思ってなかったら、
ただの後輩としてしか見てなかったら
私の告白はただの迷惑
今後の部活で気まずくなる。
それに 少し前に 風磨先輩が女の子に告白されてるのを見たとき
彼女とかはいらないって言ってた。
そんな人に 告白するなんて、自爆して終わりだよ。
健人「後悔するよ」
「ぇ……？」
健人「後から後悔すんだよ、
なんであのとき 言わなかったんだろうって。
それ、めちゃくちゃダサいから」
「私……振られたら、部活…辞めちゃうかもです…」
健人「振られなきゃいいじゃん？
菊池、屋上で写真撮ってくるって言ってたよ」
そのまま 部室を飛び出した。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
