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ふらふらし過ぎなほどのAの体
そのふらふらなまま、目の前にいる中島を無視して こちらに歩き出そうとする。
「…まだ、…おわってない…です…」
風磨「Aダメだ、それ以上歩くな」
なんとなく この先起こることがわかる。
「ぁ…ふーませんぱい、…げんきに、なったんですねぇ…」
風磨「Aっ、！！！」
白目を向いて倒れたA
間一髪のところで 俺が走り込み 抱きしめるように倒れたAを支えた。
どうやら、気を失ってるみたいだ。
体が熱い。
原因がなんとなく分かる…
ごめん、全部俺のせいだ…
健人「Aちゃん！？
え！？生きてる！？ちゃんと呼吸してる！？」
風磨「気失ってるだけだ。」
健人「それもかなり、やばいんじゃ…」
風磨「家まで送るしかないな。」
保健室のベッドで寝かせても いずれは帰らなきゃいけない。
時間が経てば経つほど 帰るのは面倒になるし、体調も悪くなるだけ。
帰れるなら、今のうちに帰った方が楽に決まってる
風磨「俺、家まで送るわ。」
健人「え、あ…作品は…」
風磨「んなの、どうでもいい。
今回のパスで」
目の前でAが倒れてんのに 呑気に写真作りなんかやってられっかよ。
俺のせいでこうなったのに……
健人「タクシーとか呼んだ方がいいかな、」
風磨「…そうだな、」
このまま おんぶして…って言うのも別にいいんだけど、不安定な体勢なのもAがしんどいだろうし、電車を乗らなきゃいけないはずだから タクシーで帰った方がいいな、
中島が学校の前までタクシーを呼んでくれて、そこまでは Aをおんぶで運んだ。
周りからは 不思議な目で見られたけど 気にならなかった。
こんな小さくてほっそい体
今にも壊れてしまいそうだった。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
