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「もう気にしてないですよ。
確かにそう思われるのも仕方ないです。」
風磨「中島、すっげぇ人たらしだからさ いろんな人が寄ってくんだよ」
「中島先輩の良いところでもありますよ。」
風磨「…ふ、それはどうだか、」
「だって…中島先輩が誘ってくれなかったら、私今ここにいなかったはずですし…菊池先輩とも出会えませんでした」
なんだかんだ言って 私は良い選択をしたと思ってる。
少し 写真部に入ったことで一部の女子には嫌われてしまったけど、それ以上に中島先輩と菊池先輩とは仲良くなれたし、こんなに楽しく合宿にも行けて、憧れてた青春 してると思うの…
風磨「Aはちょっと、優し過ぎなんだよな」
「名前………」
風磨「ん？」
ずっと、私のことお前とか なぁ とかでしか呼んでなかったはずの菊池先輩
「名前呼び…初めてされましたよ…」
風磨「あーそうだっけ、気にしたことなかったわ。」
「え」
嘘でしょ……
ちーん……
風磨「じゃあ、今日から意識するわ。A呼び」
「今日、もう終わりですけどね」
風磨「細かいことはいいんだよ！」
「じゃあ…私も先輩のこと、名前で呼んでいいですか…？」
風磨「俺…？」
あー私なに言っちゃってんだろ。
先輩のこと名前呼びって！
中島先輩でも中島先輩なのに
言ってから後悔する
でも、一度放った言葉は取り消せない。
風磨「俺の名前知ってんの？」
「え！知ってますよ！」
風磨「じゃあなに？言ってみて」
くるっと、私の方に体を向けて ニコニコしてる菊池先輩…
「……ふ、…」
風磨「ふ？」
「ふうま…先輩……」
待って。なにこれ、めっちゃ恥ずかしい…！！
ただ名前呼ぶだけなのに ずっと菊池先輩呼びだったから風磨先輩だなんて、違和感でしかない！
風磨「せいかい。笑
なんだ、じゃあ名前呼びにしてよ」
「…いいんですか」
風磨「だって名字とか堅苦しくて嫌い」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月25日 23時
