居酒屋で会った婚約者【五条悟】

男運が悪いのかコレは ページ3

｢あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!大将!!もう1杯!!｣

｢椿ちゃんもう止めときなって、顔真っ赤だし、フラフラだろ？｣

｢なんらとぉ〜？わらしはじょーしにもみろめられるくらいのワクなんやれ〜
(何やとぉ〜？私は上司にも認められるくらいのワクなんやで〜)｣

｢自分の呂律確認してから言わんかい｣

そう言いながらも新しい徳利を出してくれる大将はやっぱり優しい。

これで最後だぞなんて言ってる気がするけど気にしない気にしない

｢今日は偉い酔ってんなぁ。何があってん？｣

｢ふへへへぇよく聞いてくれましたァ!!私今日振られました〜!!5年も付き合ってた彼氏に振られましたァ!!浮気されました〜!!｣

｢急に呂律回ったな｣

そうなんです。今日、夕方急に電話掛かってきたと思ったら｢俺達、別れよう｣これですよ!?

いや、確かに大阪から東京に転勤して遠距離恋愛になってて不安はあった。

LINEの未読無視は頻繁にあったし、会いたがらないからもしやと思ったらこれですよ。

喧嘩売ってんのかという言葉をぐっと飲み込んで、｢そう｣と言った私はホントに女優目指せるよ。ホントに。

そんで向こうからブツ切りですよ!?速攻ブロックですよ。ホント。

｢私の男運こんな悪いと思ってなかったわ｣

｢そっかぁ。じゃあこれは俺からの餞別って事で｣

そう言って既に話しながらからになった徳利を新しいものに変えてくれる。

｢今日は沢山飲んで全部吐いちまいな｣

｢大将〜!!!｣

お言葉に甘え、新しい徳利にまた手をつける。

四宮というオカルトみたいな家系→←プロローグ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す